YouTubeへ動画投稿を行い、アドセンス報酬を稼いでいた人の中には、何らかのタイミングで広告収入が激減してしまい、稼げなくなってしまった人もいると思います。
「広告収入が激減してしまった!」と言っても、その原因はさまざまです。
今回は、YouTubeチャンネルの広告収入が減ってしまった方や、広告単価が下がってしまった方に向けて、それらの原因と改善策を解説していきます。
正しい知識を身に付けて正しく対処すれば、2018年現在もYouTubeアドセンスはまだまだ稼げるビジネスです。
是非この記事を参考にしながら、ご自身のチャンネルの広告収入が減ってしまっている原因を探り、改善を行ってみてください。
※2018年10月:最新動向を踏まえて加筆しました。
- 1 YouTubeの広告収入が激減してしまう原因は一つではない!
- 2 季節要因によって一時的にYouTubeの収益単価が下がってしまっている場合
- 3 著作権違反の動画をYouTubeにアップロードしてしまっている場合
- 4 YouTubeのコミュニティガイドラインに違反する動画をアップロードしてしまっている場合
- 5 YouTube動画の収益化マークが黄色の$マークになってしまっている場合
- 6 広告収入が激減しているのはYouTube全体の問題か?自分のチャンネルの問題か?
- 7 広告収入の単価が下がってしまったら、まずは情報収集をする
- 8 ヘイト系の動画は広告収入が激減する可能性が高い
- 9 シバターのYouTubeチャンネルの広告収入が激減した理由
- 10 なぜコミュニティガイドライン違反の動画には広告が表示されにくくなるのか?
- 11 稼げなくなったYouTubeチャンネルは捨ててしまうのもアリ
YouTubeの広告収入が激減してしまう原因は一つではない!
2017年3月に海外のYouTubeで広告掲載に関する問題が発生して以降、YouTubeは動画への広告表示について色々な仕様変更を行っています。
それが、動画ごとに個別の収益化マークを表示させることであったり、YouTubeパートナープログラムの規約改定だったりします。
2017~2018年はYouTubeの広告周りの仕様が大きく変更されたため、2016年までと比較すると、「自分のYouTubeチャンネルの広告収入が減ってしまった!」という事象が発生した時の原因も少し複雑になってきています。
しかし、広告収入が激減してしまったとしても、正しく原因を把握することで改善できるケースも多々あります。
このため、広告収入が激減してしまう原因にはどのようなものがあるのかをしっかりと把握して対処することをお勧めします。
これ以降、広告収入が激減してしまう原因とその改善策について具体的に解説していきます。
季節要因によって一時的にYouTubeの収益単価が下がってしまっている場合
YouTubeの1再生あたりの広告収入単価は季節によっても異なります。
これを知らずに動画投稿を行っていると、「12月まで順調に広告収入が伸びていたのに、1月に入ってから急に広告収入が減ってしまった!」という感じでパニックになってしまう方も少なくありません。
YouTubeの広告収入単価は、企業のYouTubeへの広告出稿量によって異なるため、年末商戦の12月や企業の年度末が集中する3月には単価が上がります。要は、YouTube上に表示される広告の量が増えるということです。
一方で、1月や4月は企業が広告出稿をあまり積極的に行わない傾向があるため、12月→1月、3月→4月という比較で見ると、広告収入が激減してしまったような錯覚に陥ります。
もし、こういった季節要因によって自分のチャンネルの1再生あたりの単価が下がってしまっていると感じるのであれば、これは時間が解決してくれます。
また、企業の広告予算は動画投稿者側でコントロールすることはできないため、原因が季節要因であるのならば、あまり気にせずに時間が解決してくれるのを待ちましょう。
収益が戻って来るまで待っている時間を無駄だと感じてしまうのであれば、この期間にこちらからYouTubeで稼ぎ続けるためのノウハウを学んでおくことをお勧めします。
著作権違反の動画をYouTubeにアップロードしてしまっている場合
テレビやラジオの動画や他人の動画を勝手に転載するなど、著作権違反のコンテンツをアップロードしてしまっている場合、広告収入が減る一つの要因となります。
そもそもの大前提として、これらの行為は法律的・倫理的にもNGなのですが、ここではビジネス的な観点のみで話を進めます。
YouTubeへ著作権違反の動画をアップロードしてしまうと、「第三者のコンテンツと一致しました」などのメッセージが表示されます。
こういった動画には広告表示自体がされなくなるため、収益は発生しなくなります。
YouTubeのシステムで著作権違反の警告が表示される場合、動画をアップロードした直後に警告が表示されることが多いのですが、動画投稿後しばらく時間が経過してから警告が表示されるケースもあります。
一つのYouTubeチャンネルに数百本、数千本の動画を投稿していると、忘れた頃に表示される警告については気付きにくいため、知らず知らずのうちに自分の動画に広告が表示されなくなってしまっている可能性もゼロではありません。
もし、チャンネル全体の収益が急激に減ってしまっている場合、過去に投稿した動画に対して著作権違反のペナルティーが付いていないかをチェックしてみると良いでしょう。
その上で、他人のコンテンツが含まれてしまっている場合は該当の動画を削除し、自分のオリジナルコンテンツのみが含まれている動画を投稿するようにします。
ちなみに、YouTubeの著作権違反に関する警告の種類は複数あり、警告=即削除とはならないケースもあります。
ただ、いずれにしても著作権違反の警告が付いている動画には広告が表示されないため、YouTubeアカウントの停止リスクが増えるだけで、動画をそのままにしておくのはデメリットが大きいです。
ちなみに、著作権違反にならずに簡単に作れるYouTube動画の具体例は、こちらの無料メール講座でも公開しています。
YouTubeのコミュニティガイドラインに違反する動画をアップロードしてしまっている場合
YouTubeに動画投稿を行う際に気を付けるべきことは、著作権違反をしない事とコミュニティガイドライン違反をしない事です。
YouTubeのコミュニティガイドラインでは、下記に該当するような動画の投稿を禁止しています。
ヌードや性的なコンテンツ・有害で危険なコンテンツ・不快なコンテンツ・暴力的で生々しいコンテンツ・嫌がらせやネットいじめ・スパム、誤解を招くメタデータ、詐欺・脅迫・なりすまし・児童を危険にさらす行為
詳しくは上のリンクからYouTubeの公式ページを確認できますので、今まで一度もYouTubeのコミュニティガイドラインを読んだことがない場合は必ず読んでおくべきです。
これらに該当する動画をアップロードしてしまうと、動画を削除されてしまったり、最悪の場合、YouTubeチャンネルごと削除されてしまうこともあります。
動画を削除されなかったとしても、広告表示が著しく制限され、ほとんど広告が表示されないこともあります。
例えば、「1つの動画で100万回再生を達成しても、その動画から実際に発生している広告収入は数百円だけだった」といったようなことが起こります。
特にやってしまいがちなのが、少し大人向けの動画内容やサムネイルを使ってしまうケースです。
YouTubeはこういった部分には厳しいため、水着レベルであっても広告表示が制限される場合もあります。
もし、チャンネル全体の収益が大きく下がってしまった、あるいは、再生回数は伸びてきているのに収益がいまいち伸びていないといった場合は、自分の動画の中でコミュニティガイドライン違反に該当してしまっているような動画がないかをチェックしましょう。
投稿した動画の中で極端に広告表示が少ない動画があれば、それはコミュニティガイドラインに違反している可能性が高いです。
この場合、コミュニティガイドライン違反の境界線のようなものが分かって来ると思いますので、今後はコミュニティガイドラインに違反しないような内容に改善していくことでチャンネルの収益は改善していきます。
YouTube動画の収益化マークが黄色の$マークになってしまっている場合
2017年8月に導入された黄色の$マーク表示の影響で収益が下がってしまっている人もいるかもしれません。
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黄色の$マークについては、コミュニティガイドライン違反とも関係が深く、大まかなイメージとしてコミュニティガイドライン違反の場合は動画内容が主に審査されている印象ですが、黄色の$マークについてはタイトル、タグ、説明文も審査されています。
例えば、動画内容がコミュニティガイドラインに違反するようなものではなかったとしても、動画のタイトルに過激なキーワードや暴力的なキーワードが含まれていると、それだけで黄色の$マークが表示されてしまうケースもあります。
こういったときは対象のキーワードを別の言い回しに変えることで、緑の$マークに戻るケースも多いです。
このため、自分が投稿している動画で黄色の$マークが表示されてしまっているものについては、キーワードや説明文の内容を見直してみることをお勧めします。
広告収入が激減しているのはYouTube全体の問題か?自分のチャンネルの問題か?
ここまでYouTubeの広告収入が激減してしまう主な原因を4つ紹介してきましたが、重要なのは広告収入が減ってしまった際にその原因が「YouTube全体のものなのか、それとも自分のチャンネル独自の問題なのか」を把握することです。
例えば、2017年3月には海外でYouTubeに関する広告表示の問題が発生し、その後、一時的にYouTube全体として広告が表示されにくい状況が発生しました。
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結局、2~3ヶ月後には通常通りの広告単価に戻ってきましたが、一時的にYouTube全体が落ち込んでいたのは事実です。
こういった時は、自分のチャンネルをどうこうしても改善するものではないため、ある意味、状況を静観するしかありません。
一方で、周りのYouTubeチャンネルはいつも通り報酬が発生しているのにもかかわらず、自分のYouTubeチャンネルだけ収益性が非常に低くなってしまっている場合は、原因を究明し、改善していく必要があります。
逆に言えば、個々のチャンネルに原因がある場合は改善のやり方によっては広告収入が復活することも十分にあります。
広告収入の単価が下がってしまったら、まずは情報収集をする
とはいえ、いま現在、広告収入が激減してしまっている人は、その原因がYouTube全体のものなのか、自分のチャンネル個別のものなのか把握できない場合もあると思います。
そういった時は、まずは徹底して情報収集を行うことをお勧めします。
Twitterのリアルタイム検索やYouTubeヘルプフォーラムを検索して、自分と同じような事象(広告収入が激減した)で困っている人がいないかを検索してみます。
特に、Twitterのリアルタイム検索はタイムリーな一次情報を把握するのには便利です。
例えば、Twitterで検索を行ってみて「広告収入が激減した!」とか「YouTubeの収益単価が著しく下がった!」とつぶやいている人が多いのであれば、その事象がYouTube全体で起きているのではないか、という仮説が立てられます。
逆に、それ関連のつぶやきが一切見当たらなければ、自分のチャンネルだけに発生している事象である可能性が高くなります。
YouTubeはこれから発展していく市場なので、まだまだ未整備な部分もあります。
このため、今後も色々な変更・変化が起きる可能性は十分に考えられます。
その度にパニックになってしまい、「YouTubeはもう終わりだ!」、「YouTubeはもう稼げなくなってしまった!」と騒ぐのではなく、まずは冷静に情報収集を行い、状況を把握して改善を行っていくことをお勧めします。
しっかりとこのプロセスができる方であれば、今後もYouTubeが存在する限り、稼ぎ続けることができるはずです。
こういったYouTubeで稼ぎ続けるための本質的な思考・ノウハウを学びたい場合は、こちらの無料メール講座もチェックしてみてください。
ヘイト系の動画は広告収入が激減する可能性が高い
2018年10月現在の状況として、いわゆるヘイト系の動画は収益性が低くなっている傾向が見られます。
例えば、特定の国や民族を下げるような動画や、特定の団体に対して攻撃的な内容を伝えている動画などです。
そもそも、こういった動画はYouTubeのコミュニティガイドラインで禁止されており、動画やチャンネルを削除されてしまう可能性も高くなっています。
最近では「某国のイージス」というチャンネルがアカウント停止を食らってしまったのは有名な話です。
某国のイージスがアカウント停止!今後、嫌韓系YouTube動画は稼げなくなるのか? |
上記はあくまでも一例ですが、YouTubeのコミュニティガイドラインに違反しているような動画は、やはり収益性が低くなる傾向がありますし、いきなりチャンネルごと削除されてしまう可能性すらあります。
そういった意味でも、他人を不快にしてしまうような動画はYouTubeに投稿しないほうが良いでしょう。
シバターのYouTubeチャンネルの広告収入が激減した理由
有名ユーチューバーのシバターさん(PROWRESTLING SHIBATAR ZZ)は、過去にもたびたび広告収入が激減したことやYouTubeチャンネルが停止されてしまったことを報告していることで有名です。
シバターさんはこの動画の中で、1再生0.1円くらいだったものが最近は1再生0.02円くらいになってきていると話しています。(今までシバターさんが動画投稿を継続しているのを見ると、その後は1再生0.1円以上には戻っていると予測できます)
上の動画は2017年4月13日にアップロードされているものなので、YouTube全体で広告表示が制限されていた時期です。
ただ、これ以前にも2~3回は「広告収入が激減した!」といった類の動画を公開していたと記憶しています。(シバターさんの場合は再生回数を上げるためのネタである可能性もありますが・・・)
主に、シバターさんの動画は世間やYouTubeで起こった出来事をぶった斬る系の動画となっています。
その中で動画を面白くするために過激な表現を使ったり、過激な意見を言ったりすることがあります。
結果的に、他の誰かを否定的に取り上げるような形式の動画になっている場合も多いです。
教科書的な解釈をすれば、こういった系統の動画はYouTubeのコミュニティガイドライン的にはNGの部類に入る可能性があるため、広告収入の激減やアカウント停止のリスクに晒されていると考えられます。
ただ、シバターさんの場合はチャンネル登録者数が87万人以上もいるので、YouTube運営側としても少し甘めに見ている可能性はあります。
こういった系統の動画も広告収益単価を下げられてしまう可能性があるので、中長期的に稼ぐことを目指すのであれば投稿しないほうが良いでしょう。
なぜコミュニティガイドライン違反の動画には広告が表示されにくくなるのか?
根本的な話として理解しておくべきなのは、YouTubeに広告を出している広告出稿主がどういった目的を持って広告を出稿しているのか?を正しく理解することです。
企業はYouTubeに動画広告を出すことで、自社のブランドを認知させ、自社の商品・サービスを知ってもらうきっかけにしたいと考えて広告を出しています。
要は、企業イメージをアップさせるために広告を出しているのです。
企業イメージをアップさせるために出している広告が、非常に下品な動画の再生前に広告と表示されていたり、見た人を不快にさせるような動画の再生前に表示されていたりしたら、広告出稿主の企業としてはどう感じるでしょうか?
せっかく、自社のブランドイメージを向上させようと大きな金額で広告を出しているのに、ブランドイメージが下がってしまうような動画に広告が出ていたら、逆効果になってしまいます。
つまり、企業は自社のブランドとマッチするような、視聴者が見て喜んでいるような動画に対して広告を出したいと考えているのです。
YouTubeで稼ぐためには、ここが非常に重要な視点になってきます。
YouTubeがもともと定めているYouTubeのコミュニティガイドラインをざっくりと解釈すると「見た人全員がハッピーになれるような動画を投稿しましょうね」という内容になっています。
逆に「見た人が不快に感じるような内容はNGですよ」となっているのです。
YouTube運営側としても、YouTubeのメディアとしての価値を高め、より多くの企業に広告を出稿してもらうためには、投稿されている動画の質を高く保つ必要があります。
このため、YouTubeにはコミュニティガイドラインというものが設けられていますし、ガイドラインに沿った動画は広告がたくさん表示され、ガイドラインに違反している動画には広告が表示されにくくなっているのです。
稼げなくなったYouTubeチャンネルは捨ててしまうのもアリ
今まで稼げていたのにもかかわらず、急に稼げなくなってしまったYouTubeチャンネルがあるのなら、そのチャンネルを捨ててしまうのも一つの手です。
これは特に黄色の収益化マーク問題が多発しているチャンネルに対して言えることです。
黄色の$マークが表示されている動画が投稿した動画全体の数%程度であれば、タイトルや説明文を変更する改善方法で収益率を再び向上させることは可能です。
しかし、投稿した動画のうち半分以上の動画に黄色の$マークが表示されてしまっている場合などは、そもそもそのチャンネルで投稿している動画のジャンルがYouTube側からNGとされてしまっている可能性もあります。
こういったときは、そのチャンネルに固執しても将来的な利益は少ないため、思い切って稼げなくなったYouTubeチャンネルを捨ててしまい、新規で稼げるチャンネルを作っていくのも良いと思います。
「捨ててしまう」と言っても、動画の中身に問題がなければ別にチャンネルごと削除してしまう必要はありません。
YouTubeの良いところは放置していても広告収入が発生してくれるので、稼げなくなったチャンネルからも少額かもしれませんが、収益が発生し続けるケースも多いと思います。その収益をもとに新規チャンネルを立ち上げていくのがお勧めです。
もし、きちんとした稼げる新規チャンネルを作っていきたいのであれば、下記の無料メール講座で解説しているノウハウも参考になるはずです。
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