YouTubeが2018年11月14日にリリースしたYouTube Premium（ユーチューブ・プレミアム）は、月額料金を支払うことでYouTubeのさまざまな追加機能を使えるようになる有料会員サービスです。
YouTube Premiumの特典の一つに「YouTube動画視聴時の広告を非表示にできる機能」があります。
YouTubeへアクセスする目的が動画視聴のみのユーザーにとっては嬉しい機能かもしれませんが、YouTubeに動画投稿を行ってアドセンス報酬（広告収入）を得ている動画投稿者にとっては不安な機能かもしれません。
「多くの人が月額会員になって動画に広告が表示されなくなったら、YouTubeアドセンス報酬（広告収入）が減ってしまうのではないか？」と心配している人も多いようです。
結論からお伝えすると、YouTube Premiumの登場によって広告収入が激減してしまうことないです。
また、今後についても、広告収入が減ってしまうようなことはないと考えられます。
この記事ではYouTube Premiumの登場でYouTubeアドセンス（YouTubeの広告収入ビジネス）にどのような影響があるのかについてお伝えします。
なお、本記事は動画投稿者向けの記事内容となっていますので、純粋にYouTube Premiumのサービス内容について、もっと詳しく知りたい場合は下記の記事を読んでいただければと思います。
| YouTube Premium(プレミアム)のお得な会員登録方法！ YouTube Musicとの違いはなに？ |
※2022年3月：最新の状況を踏まえて記事を更新しました。
YouTube Premium（プレミアム）の登場で広告収入が減ることはない！
結論として、YouTube Premiumの登場でYouTubeアドセンスの報酬額（広告収入額）に悪い影響が出ることはないです。（この記事を更新している2022年3月現在、特に悪影響は感じていません）
なぜなら、YouTubeも公言している通り、YouTube Premiumの月額課金で得られた収益の一部はクリエイター（動画投稿者）に還元される仕組みになっているからです。
普通のユーザーが動画を見た場合は広告が表示されて、アドセンス報酬が今まで通り分配されます。
一方で、YouTube Premium会員のユーザーが動画を見た場合は、広告が表示されなくなりますが、そのユーザーの視聴回数や視聴時間によって動画投稿者に対してYouTubeから報酬が分配される形になります。
結果的に、会員・非会員のどちらのユーザーが動画を見ても、動画投稿者側には報酬が発生する仕組みになっています。
万が一、YouTube Premium会員からの視聴は一切報酬として還元されないとなれば、動画投稿者からの反発が物凄いことになります。
このため、ある意味、YouTube Premium会員からの視聴に対しても収益分配があるのは当然と言えば当然かもしれません。
YouTube Premiumからの視聴による収益分配率や、どのようなロジックで分配されるのかまでは公開されていませんが、収益の減少に繋がることはないという認識で問題ありません。
実際に、YouTubeチャンネル内の【YouTube Studio】→【アナリティクス】→【収益】の箇所を見てみると、【YouTube Premium からの収益】という箇所に収益額が表示されるようになっています。
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そもそもYouTube Premium（プレミアム）の会員数はそこまで増えない
YouTube Premiumの会員数が爆発的に増えて、広告が表示されない状態でYouTubeを見る人ばかりになっていけば、広告出稿主が少なくなり、広告収益が少なくなる可能性はあります。
企業としては、広告が全然見られていない場所に広告を出しても、意味がなくなってしまうからです。
それこそ、YouTubeユーザーの80％や90％のユーザーがYouTube Premiumに登録している状態になれば、YouTubeの広告システムは崩壊すると思います。
ただ、現実的には上記のような事はまず起こらないです。
なぜなら、YouTube Premiumの会員になるユーザーはどんなに多くても5～10パーセント前後でしかなく、ほとんどのユーザーは今まで通り無料でYouTubeを視聴し続ける（広告も一緒に視聴し続ける）からです。
実際に、2021年9月時点のYouTubeの公式発表をもとに有料会員数を推定すると、有料会員の比率は約2.2％程度だと思われます。
YouTubeを熱心に見ているメインのユーザーは小学生、中学生、高校生、大学生といった若年層です。
YouTube Premiumは、Web/Androidが月額1,180円、iOSが月額1,550円と月額サービスとしては割と高額になっています。
大人にとってはそこまで高い金額ではないかもしれませんが、学生さんにとってはなかなかの金額でしょう。
最近の子供がいくらのお小遣いをもらっているのか分かりませんが、仮に毎月5,000円をもらっている子だったとしても、毎月お小遣いの20％以上の金額をYouTubeという一つのサービスに使うのは負担が大きいと思います。
もちろん、YouTubeヘビーユーザーの学生さんの中には課金する人もいるとは思いますが、そういう人は確実に少数派でしょう。
「毎月の収入（学生さんの場合はお小遣い）の20％」という割合を社会人に置き換えて考えてみると、手取り20万円の社会人が月額会員費として4万円を毎月支払い続けている・・・といった状態と同じことです。
置き換えて考えてみると、ハードルの高さが分かると思います。
よって、YouTube Premiumに課金するユーザーが爆発的に増え過ぎることは考えにくく、YouTubeの今までの広告ビジネス（アドセンスの構造）が破たんする可能性は限りなくゼロに近いです。
いま現在、YouTubeに動画投稿を行ってアドセンス報酬を得ている場合は、YouTube Premiumによる悪影響は今後もないと思って問題ないですし、今から動画投稿を始めてみようという方も安心して取り組んでいきましょう。
ちなみに、これからYouTubeへの動画投稿を行っていくのであれば、こちらの無料メール講座も参考になると思います。
YouTube Premiumはフリーミアム戦略
YouTube Premium会員は、フリーミアム戦略と言えます。
多くのインターネットサービスで取り入れられているので、「フリーミアム」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
基本的なサービスを無料で提供し、その中の何％かの人たちに対して付加価値のある有料サービスを提供して稼ぐビジネスモデル・ビジネス戦略のこと
例えば、スマホのゲームアプリなどは、まさにフリーミアムのモデルです。
基本的には完全に無料で遊ぶことができますが、ガチャやアイテムを購入するためには課金が必要になります。
実際には課金するユーザーよりも、課金しないユーザーのほうが圧倒的に多く、構造としては課金ユーザーが非課金ユーザーへのサービス提供費用を負担している形です。
諸説ありますが、フリーミアムを取り入れているサービスにおいて、有料会員：無料会員の割合が10：1くらいであれば成功だと言われています。
当然、サービス内容や月額費用によって異なりますが、どんなに頑張っても有料会員の割合は全体の10％にも満たない程度にしかならないのです。
少しだけ我慢をすれば無料で使えるものに対して、お金を支払う人は少数派であることは想像しやすいと思います。
特にYouTubeに関していえば、現段階で有料でなければできないことは少なく、我慢すればほぼ有料会員と同じようなサービスを受けられる状態です。
このため、今後もYouTube Premiumにお金を支払うユーザーはそこまで多くはならないと予想されます。
そもそも、YouTubeは既存の広告収入モデルだけでも十分うまくいっているので、そこまで必死になって有料会員を集めなくても特に問題はないのだと思います。
今後もYouTubeからの収益分配モデルが絶対になくならない理由
「YouTubeのヘビーユーザー層が若年層であること」、「フリーミアムモデルでは有料会員のほうが圧倒的に少数派であること」の2点から、私は今後もYouTube Premium会員が爆発的に増えることはないと予想しています。（＝今まで通りのアドセンス報酬・広告収入が続いていく）
仮にYouTubeがとてつもなく魅力的なサービスを打ち出して、YouTubeユーザーのほとんどがYouTube Premium会員になったとします。
その場合でも、動画投稿者に対してYouTubeが収益を分配するモデルは絶対になくならないはずです。
これはYouTubeのメインコンテンツを作っているのが、クリエイター・ユーチューバー・動画投稿者といった一般ユーザーたちだからです。
この点が、他の有料動画配信サービスとは異なります。
Netflix（ネットフリックス）やHulu（フールー）は、プロが制作した映画やドラマを有料で見るサービスです。
しかし、YouTubeは素人が金銭的なメリット（広告収入）を感じて動画投稿を行っているプラットフォームです。
金銭的なメリットだけが動画投稿のモチベーションではないですが、金銭面をモチベーションにしている動画投稿ユーザーも多いでしょう。
YouTubeユーザーがYouTube Premium会員ばかりになったとして、その会員費用をYouTube運営側だけで受け取って動画投稿者へ還元しなくなると、動画を投稿する人は確実に減っていきます。（金銭的メリットがなくなれば、動画投稿のモチベーションが下がるため）
そうなると、YouTube上のコンテンツ自体が魅力的ではなくなり、YouTube Premium会員の数も減っていきます。
結果的にYouTubeも儲からなくなってしまいます。
だから、（まずあり得ないことですが）万が一、YouTubeの収益モデルがYouTube Premium会員からの月額収入のみになったとしても、収益の分配モデル自体は絶対になくなりません。
それこそ、クリエイターへの収益分配がなくなる時は、YouTube自体がサービスとして終わる時でしょう。
とはいえ、今の勢いを見れば分かる通り、YouTube自体のサービスがなくなってしまうことは非常に考えにくいです。
だから、今後も5年、10年と稼げる可能性があるYouTube市場に今から参入しておくことには大きなメリットがあります。
YouTubeへの具体的な参入方法については、こちらの無料メール講座でも詳しく解説を行っています。
今後もYouTubeで稼ぐビジネスモデルはどんどん盛り上がっていく
これからYouTube Premium会員の数がどの程度まで伸びていくかは分かりません。
しかし、確実に言えるのは、YouTube Premiumの登場によってYouTubeがどんどん盛り上がってきているということです。
YouTube Premium会員になると広告を非表示にできるので、視聴者視点で言えば、より快適にYouTubeの動画を見られるようになります。
広告を見たり、スキップしたりする手間がなくなるので、YouTube Premium会員はより多くの時間をYouTubeに使う可能性が高くなります。（実際に私の場合、YouTube Premium会員になってから、より多くの時間YouTubeを見るようになりました）
また、毎月1,000円強の金額を課金していたら「もっと見ないと勿体ない！」という気持ちが生まれて、もっとYouTubeを利用するようになるはずです。
結果的に、課金ユーザーはより多くの時間をYouTubeで過ごすようになるでしょう。
むしろ、これこそがYouTubeの狙いなのでは？と個人的には思っています。
どちらにしても、YouTube Premiumの登場によってヘビーユーザーはより一層YouTubeに時間を費やすようになりました。（私もそのうちの一人です）
結果的にYouTubeはメディアとして、さらに成長しています。
さらに視聴者数やYouTubeでの滞在時間が増えれば、より多くの広告主が広告をYouTubeに出稿するようになります。
YouTubeに、より多くの広告が表示されるようになれば、動画投稿者にとっては広告収入が増えることになります。
今後も、動画投稿者にとってYouTubeはさらに魅力的なメディアになっていくはずです。
実際、私がYouTubeへの動画投稿を始めた2013年と比べると、明らかにYouTubeに表示される広告の量が増えましたし、1再生あたりの広告収入も確実に増えてきました。
もし、あなたが今後も成長していくYouTube市場で広告収入を稼いでみたいのであれば、下記の無料メール講座をチェックしてみることをお勧めします。
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