YouTubeに動画投稿をし始めた方が抱える悩みに「動画の投稿頻度」があります。
あなたも「YouTubeチャンネルへの動画投稿は毎日行ったほうがいい!」という話を一度くらいは聞いたことがあると思います。
しかし、結論からお伝えすると、YouTubeチャンネルへの毎日の動画投稿は効果的ではありますが、必須ではありません。
私自身は、2013年からYouTubeへの動画投稿を行い、YouTube攻略の研究をずっと行ってきました。一時期は1日3~4本の動画投稿をしていた時期もありますので、その経験・実際のデータを踏まえ、YouTubeチャンネルへの毎日投稿についてメリット・デメリットも含めて解説していきます。
この記事を読めば、あなた自身で毎日投稿をやるべきかどうかを判断できるようになり、毎日の動画投稿よりも大切な事まで理解できるようになります。
「毎日の動画投稿」と「再生回数が伸びる」はイコールではない
YouTubeチャンネル・YouTube動画の再生回数を伸ばすためには、毎日の動画投稿は必須ではありません。
確かに、毎日、動画投稿をすることによるメリット・効果はあります。
しかし、動画の投稿頻度が毎日でなかったとしても、登録者数の多いチャンネルを作ることは可能ですし、再生回数の大きいヒット動画を生み出すこともできます。
まずはその前提を知った上で、毎日投稿のメリット・デメリットを踏まえて、自分自身のYouTubeチャンネルの投稿頻度を考えていきましょう。
「YouTubeは毎日動画を投稿しないと再生回数が減ってしまう」は真実ではない
毎日投稿のメリット・デメリットを解説する前に、「絶対に毎日動画を投稿しなければ!」とプレッシャーを感じてしまっている方に向けて、興味深いYouTubeのデータをお見せします。
下記は、私が運営しているYouTubeチャンネルのうちの一つの日別・再生回数の実際のデータです。
こちらを見ていただくと、毎日、動画を投稿しなくても再生回数を維持することは可能だと分かると思います。
再生回数は大きくないチャンネルですが、2018年1月~10月までの期間で、ほとんど再生回数が変動していません。
このチャンネルでは、実験的に2018年になってから1本も動画投稿を行っていませんでした。(上記の画像キャプチャを取得したのは2018年10月3日です)
つまり、実際の検証結果として、9ヶ月間以上も動画投稿を行っていないチャンネルであっても再生回数を維持できていることになります。
ちなみに、上記のチャンネルはこちで解説しているYouTube攻略ノウハウをベースに作っているYouTubeチャンネルなので、再生回数を維持できているというのもあります。
動画投稿をしなさすぎると再生回数が減っていくのも事実
先ほどのチャンネルのデータを見て「数ヶ月に1回くらい動画投稿をすれば問題ない」と思ってしまうのは、少し早とちりです。
一定期間、チャンネルへの動画投稿をお休みしても、再生回数を維持することはできますが、実際に再生回数が維持できるかどうかはチャンネルの登録者数・動画のジャンルによるところも大きいです。
基本的には、動画の投稿間隔を空けすぎてしまうと、多くの場合、チャンネル全体の再生回数が下がってしまう傾向が見られます。
また、新規で動画を投稿する場合も、「1週間しか空けずに新規動画を投稿した場合」と「1ヶ月空けて新規動画を投稿した場合」では、「1週間しか~」のほうが、公開後の再生回数が伸びやすい傾向があります。
こういった実情も踏まえて、自分にとって最適な動画投稿頻度を見つけていくことをお勧めします。
YouTubeにおける毎日投稿のメリット・効果
毎日YouTubeへ動画投稿を行うメリットは確かに存在しますし、反対にデメリットも存在します。
それらのメリット・デメリットをよく理解した上で、自分自身のチャンネルの運営方針を決めていくのが良いと思います。
まずは、毎日投稿によるメリット・効果について解説します。
YouTubeの表示アルゴリズムにおいて有利な可能性がある
YouTubeの運営側は、定時・定期的に動画投稿を行うことを推奨しています。(ベストは毎日、かつ、同じ時刻)
私の経験では、高頻度で動画投稿を行っているYouTubeチャンネルは、関連動画やYouTube検索の結果に表示されやすくなる傾向があると感じています。
YouTubeチャンネルへのアクセスは、関連動画からの流入が最も大きくなる傾向があるため、「関連動画に表示されやすくなる」=「チャンネル全体の再生回数が増える」ことになり、これは大きなメリットです。
YouTubeのホーム画面・おすすめ動画に表示されやすくなる可能性がある
視聴者のYouTubeのホーム画面(TOPページ)には、「今までに見た動画と同じジャンルの動画」や「よく見るYouTubeチャンネルの動画」が表示される傾向があります。
- 週7本の動画投稿を行っている、あなたのYouTubeチャンネル
- 週1本の動画投稿を行っている、ライバルのYouTubeチャンネル
上記の場合、同じ一週間の中で比較すると、視聴者Aさんは①のあなたのYouTubeチャンネルに接する頻度・可能性が高くなります。
そうなると、視聴者AさんのYouTubeのホーム画面には、あなたのYouTubeチャンネルの新着動画や過去動画が表示されやすくなります。
結果的に、チャンネル全体として再生回数が増えていく可能性があります。
チャンネル登録者との関係性が強くなる
YouTubeチャンネルに登録してくれている人たちは、次に投稿・公開される動画を楽しみに待ってくれているファンです。
楽しみにしてくれている度合いは異なりますが、多少なりとも動画の公開を楽しみにして、チャンネル登録を行ってくれるわけです。
となると、月に1回しか新しい動画が投稿されないチャンネルよりも、「3日に1回」や「毎日」など、高い頻度で新しい動画が公開されるチャンネルのほうが、視聴者の心により強く印象が残ります。
あまりにも投稿頻度が少ないと、久しぶりに動画投稿を行ったときに、視聴者から「あれ、こんなチャンネル登録したんだっけ?」と忘れ去られてしまっている可能性もあります。
そうなると、チャンネル登録を解除されてしまう可能性すら出てきます。
視聴者の生活習慣に入り込むことができる
例えば、毎週ジャンプを買っている人は習慣で買っていますし、毎週テレビで月9を見ている人は習慣で見ています。
これと同じように、「毎日18時更新!」といった形で定期・定時更新であることを覚えてもらえると、視聴者の生活習慣に入り込むことができます。
視聴者の習慣に入り込むことができれば、YouTubeチャンネルの再生回数は安定していきます。
- 毎日、18時に更新しています!(毎日)
- 毎週火曜日の18時に更新しています!(週1)
- 毎月25日の18時に更新しています!(月1)
よほど面白いチャンネルでもない限り、月1回の投稿で視聴者の習慣に入り込むことは難しいでしょう…。
ヒット動画を生み出せる確率が上がる
10日に1本の動画投稿の場合、月に投稿できる動画は3本です。一方、毎日動画を投稿していけば月に投稿できる動画の本数は30本です。
1ヶ月間だけでも、実に10倍もの投稿本数・経験の差が生まれます。
動画の投稿本数が10倍になれば、それだけ再生回数が大きく伸びるヒット動画が生まれる確率も上がっていきます。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということわざがありますが、YouTubeチャンネルの運営において、あながちこの言葉は間違っていません。
ちなみに、こちらでもヒット動画を生み出すノウハウを無料で公開しています。
スキル・センス・編集技術が磨かれるスピードが早くなる
毎日投稿によって動画の投稿本数が多くなれば、あなた自身の撮影・編集のスキル、ヒット動画を生み出すセンスが磨かれるスピードも早くなります。
動画を10本しか作ったことがない人よりも、動画を100本作った人、1,000本作った人のほうが、センスも動画編集スキルも高くなります。
YouTubeにおける毎日投稿のデメリット
続いて、毎日投稿によるデメリットについて解説します。
これらのデメリットをクリアできるのであれば、毎日投稿を行っていくのも良いと思います。
動画投稿を毎日し続けるのは正直きつい
YouTubeチャンネルに毎日動画を投稿する最大のデメリットは「作業が大変…」という一言に尽きます。
基本的には毎日、毎日、休まずに継続して動画投稿を行っていくのは大変です。
中には、毎日でも動画を投稿するのがあまり苦にならないジャンルや動画形式もありますが、かなり限られるジャンルのみです。
ちなみに、私は一時期3~4本の動画作成・投稿を毎日継続していた時期があります。
動画の投稿形式や作業の効率化など、かなり工夫していたつもりではありますが、正直きついものがありましたし、1日中YouTube関連の作業に時間を使っていました…。
1本1本の動画のクオリティが下がりがち
毎日、動画投稿をしようとすると、「毎日投稿すること」自体が目的になってしまい、動画のクオリティが下がってしまいがちです。
あまり良いネタや企画が思いつかない日でも、なんとかして無理やり動画をひねり出して投稿することになってしまうので、クオリティの低下はどうしても避けられないでしょう。
いつも投稿している動画と比べてクオリティが低い動画は、視聴者の方からも「クオリティが低い」と思われてしまう可能性が高くなりますし、結果的に再生回数も伸びにくくなってしまいます。
また、毎日投稿にこだわりすぎて、いつもクオリティが微妙な動画ばかり投稿をしてしまうと、チャンネル登録者数・再生回数ともに伸びにくいチャンネルになってしまう可能性すらあります。
毎日、毎日、クオリティが高い動画を投稿し、それを3ヶ月、半年、1年・・・と継続していくことができるのは、本当にごく一部の超人たちだけです。
だからこそ、クオリティの高い投稿を毎日継続できる方々はトップユーチューバーになれるのです。
毎日投稿よりもYouTubeで大切な事とは?
専業ユーチューバーにでもならない限り、現実問題として、クオリティが高い動画を毎日継続して投稿し続けるのは、ほとんどの人にとって難しいと思います。
だから、無理をしてまで毎日投稿を行う必要はありません。
むしろ、毎日投稿にこだわりすぎて本質を見失ってしまうよりも、下記の3つのポイントを意識して動画投稿を行っていくほうが大切です。
視聴者が求めている動画をしっかりと投稿する
YouTubeチャンネルの運営を成功させるために何よりも重要なのは、視聴者が求めている動画をしっかりと投稿していくことです。
この記事の冒頭でお見せしたYouTubeチャンネルが「なぜ、9ヶ月以上も動画投稿を行っていないのに再生回数が下がっていないのか」と言うと、視聴者が求めている動画をしっかりと投稿できているからです。
「毎日投稿をがんばろう!」と、動画を投稿すること自体に一生懸命になってしまう人も多いと思います。
ただ、動画の投稿ペースばかりを気にしてしまうと、視聴者から見て面白くない動画を投稿したり、視聴者が求めていない動画を投稿したり・・・といった事をやってしまいがちです。
誰にも求められていないような動画を、無理矢理、毎日投稿するくらいであれば、3日に1回や1週間に1回でも良いので、視聴者が求めている動画をしっかりと投稿していくことを意識していきましょう。
投稿ペースに固執せず、動画投稿を継続していく
YouTubeチャンネルの運営は短期的に終わるものではなく、半年、1年、2年と継続的に行っていくものです。
動画の投稿ペースにとらわれ過ぎて動画投稿をやめてしまうよりも、自分のペースでもいいので動画投稿を継続していくことのほうが重要です。
無理をして1ヶ月間だけ毎日投稿をするよりも、週1回でも1年間継続して動画投稿を行っていったほうが良いくらいです。
楽しみながら動画投稿に取り組んでいく
YouTubeチャンネルの運営は、本気で取り組もうと思うと「ビジネス・事業である」という意識をもって取り組んでいく必要があります。
「ビジネス・事業」なので、大変な事や苦労する事もあるのですが、それでもある程度は楽しみながら動画投稿に取り組んでいく必要があると、私は考えています。
少し抽象的な話ではありますが、動画投稿者側が本当に楽しみながら撮影・編集・投稿をしている動画は、見る側にも楽しい気持ちが伝わるものです。
YouTube動画に限らず、音楽・本・アートなどのコンテンツは作成者側の気分が作品にも表れるものだと思っています。
ですので、あなたが苦痛を感じ過ぎずに、楽しみながら取り組める投稿ペースで動画投稿を行っていくことも重要です。
「毎日投稿」には昔ほどのメリットはない
2017~2018年頃までは、YouTube内にも「量は質を凌駕する」といった空気感がありました。私自身も2017年頃までは「動画の投稿量」を重視していたのも事実です。
しかし、2018年の前半くらいからYouTube全体として「量よりも質を重視する傾向」に移行していったと感じています。
ちょうどこの頃に、YouTubeの収益化基準が変更になったり、視聴回数よりも視聴時間が重視されるようになったりといった形で、YouTubeのアルゴリズムも「動画の質」を重視する傾向に変化していきました。
また、近年ではYouTube界にも働き方改革の波が来ているのか、ヒカキンさんをはじめトップユーチューバーの方々も毎日は投稿をしない方が増えてきています。
このため、YouTubeのアルゴリズムとしても、風潮としても、毎日投稿には昔ほどのメリットはなくなってきているのが現状です。
毎日、動画投稿をすべきジャンルかどうかの見極め方
自分のチャンネルでの動画の投稿頻度を考えるにあたって覚えておいていただきたいのは、毎日の動画投稿を行わなくても良いジャンルと、毎日の動画投稿を行わないと成功するのは難しいジャンルが存在するということです。
基本的には動画投稿者が多い激戦のジャンルは、頻繁な動画投稿が必要な傾向があります。
自分が動画投稿を行っているジャンルや、これから動画投稿を行おうと思っているジャンルにおいて、「どのくらいの動画投稿ペースが良いのか」を知りたい場合には、同じジャンルのライバルチャンネルの動画投稿頻度を確認してみることをお勧めします。
もし、同じジャンルのチャンネルが高頻度で動画投稿を行っていたとしたら、そのジャンルでは高頻度で動画投稿を行うことが成功するための一つの要因である可能性もあります。
逆に、同じジャンルの中で、月に数本しか動画投稿を行っていないのに成功しているチャンネルがあれば、「なぜ、このチャンネルは投稿頻度が低いのに成功できているのだろうか」と考えてみましょう。
ちなみに、この記事の冒頭でお見せした日別データのチャンネルに関しては、少しニッチなジャンルで、かつ、普遍的な内容を取り扱っているYouTubeチャンネルなので、9ヶ月間以上放置していても継続的にアクセスが来ていました。
これが、日々トレンドがあるようなジャンルであれば、何ヶ月間も動画投稿をせずに再生回数を維持し続けるのは難しいでしょう。
おすすめの投稿頻度の目安は「週1回以上の動画投稿」
今までに色々なジャンルで複数のYouTubeチャンネルを運営してきた私自身の経験や、クライアントさんのチャンネル運営をお手伝いしてきた経験から、どのようなジャンルであっても「週1回以上の動画投稿」を一つの目安としておすすめします。
10日に1本や2週間に1本になってくると、投稿間隔が空き過ぎだと思っています。
イメージとしては、週1回以上を一つの最低ラインとして「月・水・金の週3本投稿」や「隔日での動画投稿」など、あなたが無理せず投稿できる範囲を目指していきましょう。
ただし、「週1回以上の動画投稿」は、おすすめの一つのラインなので、どうしても10日に1本しか動画投稿ができなさそう…などであれば、まずはそのペースで実践していっても良いとは思います。
何よりも、まずはYouTubeへの動画投稿を行ってみること、そして、動画投稿を継続していくことが重要です。
まとめ:毎日の動画投稿はベストな戦略ではあるが、必須の戦略ではない
YouTubeにおいて毎日投稿を継続する効果は確かに大きいです。
このため、本気でトップユーチューバーを目指している方や、クオリティが高い動画を毎日投稿できる時間・気合がある方は積極的にやっていくと良いでしょう。
しかし、「自分は毎日なんて動画投稿できないから…」という理由で、YouTubeチャンネルで成功するのをあきらめる必要はありません。
本当のトップ・オブ・トップ(月1,000万円超えレベル)を目指しているのであれば、毎日動画を投稿すべきですが、副業レベルでYouTubeに取り組むのであれば、毎日投稿にこだわらなくても問題ありません。
それこそ、月50~100万円超えくらいであれば、きっちりと毎日投稿をしていかなくても十分に達成可能な範囲です。
「YouTubeは毎日動画を投稿しなければ稼げないのでは…」と思い込んで、動画投稿に挑戦するのをやめてしまうくらいであれば、もっと気軽に始めてみたほうがいいです。
また、まずは気軽にYouTubeへの動画投稿を始めてみると、だんだん面白くなってきて、「毎日投稿することが全然苦にならない!」という場合もあると思います。
そうなってくれば、本当に「好きなことでお金を稼ぐ」・「好きなことで生きていく」が実現できます。
もし、あなたがYouTubeへ動画投稿を行って広告収入を得るビジネスに興味を持っていたり、「好きなことでお金を稼ぐ」を本気で実現したいのであれば、下記の無料メール講座で解説している「YouTubeチャンネルで成功するための極意」も学んでみることをお勧めします。
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