YouTubeが世間的に注目されるようになってから数年が経ち、YouTuber(ユーチューバー)たちを束ねる事務所の存在も知られるようになってきました。
実際、ほとんどのトップユーチューバーの方々はどこかの事務所に所属しています。
ユーチューバーたちを陰で支えている事務所ですが、一体どんな存在なのか、なぜ多くの事務所に所属しているのかを知っている人は少ないと思います。
この記事では、そもそもYouTuber(ユーチューバー)の事務所が何をしているところなのか、よく聞く「MCN」との違いは何か、事務所に所属するメリット・デメリットなどを解説していきます。
なお、この記事を書いている私自身は2018年11月現在、どこの事務所にも所属していませんが、某事務所からスカウトを受けた事もありますし、この辺の事情には詳しいと思います。(なぜ私が事務所に所属しないのか?という理由も後ほど解説します)
YouTuber(ユーチューバー)の事務所とは
YouTubeの世界で言う事務所とは、基本的にテレビの世界の芸能事務所と同じようなものです。
芸能事務所が所属する芸能人・タレントのマネジメント業務を行うのと同様に、ユーチューバーの事務所はユーチューバーのマネジメントを行っている会社組織です。
2017年8月に上場されたUUUM(ウーム)がユーチューバーの事務所として有名です。
具体的なマネジメントとしては、コラボ案件や企業案件などのスケジュール調整やイベント開催時の雑務、グッズ販売における諸々、税金関連の処理(確定申告の代行)などを行ってくれます。
こういった雑務を引き受けてもらうことで、ユーチューバーの方々は本業である“動画制作”に集中できるというわけです。
トップユーチューバーになればなるほど、スケジュール調整やイベント出演など自分ひとりではさばききれない業務量をこなしていることが分かると思います。
このため、多くのトップユーチューバーは事務所に所属してマネジメントを依頼しているのでしょう。
事務所とMCNは何が違うの?
ユーチューバーの事務所と一緒に出てくることが多いキーワードとして、「MCN」という言葉があります。
MCNとは、Multi-channel Network(マルチ・チャネル・ネットワーク)の略で、複数のYouTubeチャンネルを管理しているネットワークのことです。
ほぼすべてのYouTuber(ユーチューバー)事務所は、MCNとして自社でマネジメントしているユーチューバーたちのYouTubeチャンネルを一元管理しています。
このため、ユーチューバー事務所とMCNはほぼイコールだと思っても問題ありません。
個人ユーチューバーとMCN所属ユーチューバーの広告収入の違い
私のように個人でYouTubeチャンネルを運営している人の場合、個人的にGoogle(YouTube)とパートナシップを結び、自分のYouTubeチャンネルに対して広告を表示します。
つまり、広告収益が個人の銀行口座に振り込まれるまでの流れは「Google(YouTube) → 個人の銀行口座」となります。
一方で、MCN(=事務所)に所属しているユーチューバーの場合は、チャンネルへの広告表示に関してGoogle(YouTube)と直接契約するのではなく、MCNと契約を行います。
このため、広告収益のお金の流れは「Google(YouTube)→ MCN(=事務所) → 個人の銀行口座」となります。
MCNは、所属するユーチューバーのマネジメントを行う代わりにマネジメントフィーを受け取ることでビジネスを行っています。
上記の流れで、個人の銀行口座にお金を振り込む前にマネジメントフィーを差し引いてお金を振り込むような形を取っています。
個人でYouTubeチャンネルを運営している人と、事務所(MCN)に所属している人では、お金の受け取り方に大きな違いがあるのです。
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YouTuber(ユーチューバー)事務所に所属するメリット
YouTubeの広告収入に関するお金の流れだけを聞くと、事務所やMCNに所属することでマネジメントフィーを取られるため、「本来もらえたはずのお金よりも少ないお金しかもらえない!」と感じてしまうかもしれません。
しかし、当然ですが、事務所やMCNに所属するメリットもあるので、多くのユーチューバーは事務所に所属しています。
ここでは事務所に所属するメリットを解説していきます。
企業案件を取ってきてくれる
企業案件とは、企業から商品やサービスの提供を受けて動画を制作し、自身のYouTubeチャンネルで公開することです。
企業としては影響力のあるユーチューバーに自社の商品を宣伝してもらうことを目的としており、その対価として広告費(動画制作費)を支払います。
基本的にチャンネル登録者数が多ければ多いほど、1本あたりの制作費(ユーチューバー側に支払われる金額)は大きくなります。
事務所に所属することで、企業側への営業活動や企業とのスケジュール調整などを事務所側に代行してもらえるため、ユーチューバーは動画制作のみに集中することができます。
ただし、企業案件については、事務所に所属していなくても個人で受けることは可能です。
イベントの開催や管理・運営を行ってくれる
ちょっとしたオフ会レベルであれば、個人でも開催可能ですが、どこかの大きな会場を借りて、チケットを販売して・・・という大規模なイベントになってくると、なかなか個人で開催するのは難しくなってきます。
こういったイベントの企画や開催、運営を行ってくれるのもYouTuber事務所の仕事です。
一人(一組)のユーチューバー単体でのイベントではなく、複数のユーチューバーが出演する大規模なイベントなどは、事務所に所属しているからこそできることだと言えます。
物販やファンサイトなど活動の幅が広がる
ユーチューバーの中には、Tシャツなどのグッズを販売している方々も多くいます。
こういった物販活動の商品企画や販売サイトの運営なども事務所がやってくれる可能性が高いです。
また、昨年あたりからユーチューバーの月額有料ファンサイトなども登場してきています。
個人でECサイトやファンサイトを運営することは不可能ではないですが、かなりの労力がかかるので、動画制作だけでなく、さらに活動の幅を広げていきたい場合は事務所に所属するメリットが生まれてきます。
逆に言うと、「純粋なYouTubeの広告収入だけで十分!」という場合は、こういったノウハウを学んで自分で実践すれば事務所に所属する必要はありません。
他のユーチューバーとコラボできる可能性がある
同じ事務所に所属しているユーチューバー同士だとコラボしやすいような印象があります。
ただ、これに関しても、別事務所同士の方々や事務所に所属していない方ともコラボ動画を撮影しているユーチューバーは多いため、そこまで大きなメリットではないのかもしれません。
YouTubeチャンネルが削除されにくくなる
事務所やMCNに所属することで、YouTubeチャンネルの削除基準自体が変わるといったことはないのですが、結果的にYouTubeチャンネルを削除されにくくなることに繋がります。
事務所やMCNの担当者は、基本的にYouTube内部の方と繋がっているので、万が一、何らかの間違いで動画やチャンネルを削除されてしまった場合に早急な対応をしてもらえる可能性があります。
個人ユーチューバーの場合、通常のプロセスを通じてYouTube側に異議申し立てなどを行う必要がありますが、通常プロセスでは対応を後回しにされがちです。
事務所やMCN経由での問い合わせの場合、その事務所専用のYouTube担当者がいる可能性が高いため、サポートを受けやすくなります。
正直、私の場合、この点だけが事務所やMCNに所属するメリットかな、と考えています。
YouTuber(ユーチューバー)事務所に所属するデメリット
ユーチューバーに憧れを抱いている人たちは「事務所に所属すること」を神格化しがちですが、当然、事務所やMCNに所属するデメリットも存在します。
受け取れる広告収入が本来より少なくなってしまう
メリットの箇所でお伝えした通り、事務所やMCNに所属すると、マネジメントをしてもらえる代わりに広告収入からフィーを渡すことになります。
この辺もまさに芸能事務所と同じようなお金の流れです。
事務所との契約やチャンネル規模にもよりますが、マネジメントフィーはだいたい20%前後と言われています。
聞くところによると、UUUMは小規模~中規模のチャンネルは20%、大規模なチャンネルになってくると20%以下に下がっていくそうです。
例えば、月10万円の広告収入を稼ぎ出すチャンネルのマネジメントフィーは20%だと2万円ですが、月300万円の広告収入を稼ぎ出すチャンネルのマネジメントフィーは10%でも30万円です。
つまり、チャンネル規模が大きくなればなるほどフィーの割合を低くしても事務所の売上・利益は大きくなるということです。
徐々にマネジメントフィーの割合が下がっていくのはそういった仕組みです。
話を戻しますが、例えば、自分自身のYouTubeチャンネルで発生した月間の広告収入が100万円だった場合、事務所に所属していると20万円を差し引かれた80万円が貴方の銀行口座に入金される金額です。
一方、完全に個人でYouTubeチャンネルを運営していた場合は、月間の広告収入が100万円であれば銀行口座に振り込まれるお金も100万円です。
YouTubeからの広告収入が増えれば増えるほど、マネジメントフィーとして取られる金額も大きくなるわけなので、その部分に対して不満を持つ人もいると思います。
実際、マネジメントフィーに対して「それほどの価値はないのでは?」と疑問に持ち、事務所を移籍したり、事務所を辞めて個人に戻るユーチューバーも少なくありません。
事務所に所属しないと出来ない事はそんなに多くはない
大規模なイベント開催は大手事務所に所属していないと難しいかもしれませんが、メリットの部分で挙げた企業案件、他のユーチューバーとのコラボ、物販ビジネスなどは個人でもやろうと思えばできてしまいます。
特に、企業案件やコラボ動画などは問題なくできてしまいます。(実際にやっている人も多いです)
このため、「事務所に所属していないとこれだけは絶対にできない!」ということは実はそんなに多くはありません。
どうやったらYouTuber(ユーチューバー)事務所に所属できるの?
上記のメリット・デメリットを加味した上で、本当にYouTuber事務所に所属したいのであれば入ってみるのもいいと思います。
ちなみに、私の場合は今の時点ではメリットよりもデメリットのほうが大きいと考えているため、事務所に所属することは特に考えていません。
具体的に事務所に所属するためには、各YouTuber事務所のWebサイトから応募を行う必要があります。
基本的にどの事務所、どのMCNも、公式サイトから所属したいYouTubeチャンネルの受付を行っています。
応募を行うと、事務所側が審査を行い、問題がなければ晴れて事務所の所属となります。
審査基準は各事務所によって異なっていますが、単純に「チャンネル登録者数○○○人以上なら合格」といった基準ではなく、チャンネルの将来性なども加味した上で合否を決定しているようです。
とはいえ、YouTubeチャンネルの影響力の大きさを表すもっとも分かりやすい指標はチャンネル登録者数なので、事務所に所属したい場合はコツコツとチャンネル登録者数を伸ばしていくことをおすすめします。
もし、チャンネル登録者数の伸ばし方が分からないのであれば、こちらで解説しているノウハウを使うと、再生回数・チャンネル登録者数をぐんぐん伸ばしていけるようになります。
事務所からスカウトされたけど信用していいのか?
YouTuber事務所への所属は自分で応募するだけでなく、スカウトされて所属する場合もあります。
一時期、某MCNはある一定以上のチャンネル登録者数がいるチャンネルに対しては積極的にスカウトをかけていました。
実際、私のあるチャンネルも何度もそのMCNからスカウトを受けて、少し話を聞いてみたことがあります。
このため、事務所やMCNによっては普通にスカウトを行っているところもありますので、「スカウトしてきた = 怪しい」ではありません。
もちろん、怪しい会社もあると思いますので、もしスカウトされた場合はその事務所が本当に信用できるのかどうか情報を集めてみるのが良いでしょう。
大抵のまともな事務所・MCNであれば普通に公式サイトを持っていますので、最低限、公式サイトが存在するかどうかくらいは把握すべきです。
事務所に所属した方がいい人と所属しない方がいい人
ずばり、YouTuber事務所に所属した方がいいのは「ユーチューバーとしてどんどん自分の知名度を上げていきたい!もっともっと有名になりたい!イベントやテレビ出演などにも挑戦していきたい!」という人です。
それこそ、芸能人志望だったり、モデルになりたかったりするような方は事務所に所属したほうがチャンスが多いでしょう。
逆に、副業ビジネスとしてユーチューバー活動を行っている人や、顔出しや声出しをせず周囲にバレないようにこっそりと稼いでいきたい人は事務所に所属するメリットはなく、むしろ、デメリットしかありません。(ちなみに、私はこっち派なので事務所に所属するメリットがないと判断しています)
なぜなら、事務所に所属するメリットはイベントやメディア出演などを通じて、自分自身の知名度を上げやすいことにあるからです。
身バレしないように副業でYouTubeアドセンスをやっている人などは、むしろ、自分自身は有名になりたくないはずです。
そうなってくると、ただ単に事務所やMCNに広告収入をピンハネされているだけの状態になってしまうので、全く旨みがありません。
ということで、私個人としてはサラリーマンの方の副業としてYouTubeビジネスに取り組むことを推奨していますので、事務所への所属は推奨していません。
誰にもバレずに個人でこっそり稼いだほうがマネジメントフィーを取られるよりも確実に美味しいですからね。
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ただ、事務所に所属するためにはある程度のチャンネル登録者数は絶対に必要になってきますので、事務所に所属したい場合も必見です。
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