YouTubeにテレビ番組をアップロードして収益を稼ぐ方法は著作権的に違法なのか?

YouTube上には未だに多くのテレビ動画がアップロードされており、YouTubeで広告収入を得ようと思っている人の中には「テレビの動画をアップロードすれば簡単に稼げるんじゃないか?」と考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし、YouTubeにテレビ動画をアップロードする行為は著作権的にもNGですし、YouTubeの規約的にもNGです。

YouTube攻略の専門家
YouTube攻略の専門家
2013年からYouTubeをずっと研究してきた経験をもとに、YouTubeでテレビ番組など他人の著作物をアップロードする行為について、法律・ビジネス両方の観点から解説していきます!

YouTubeにテレビ番組の動画を投稿するのは著作権法の観点から絶対にNG

YouTubeへテレビの動画をアップロードしようと考える人の多くは、YouTubeの広告収入が目的だと思います。

話題のテレビ番組をすぐにYouTubeへアップロードすれば、爆発的なアクセスを集められる可能性が高いのは事実ですが、テレビ番組の動画をYouTubeにアップロードするのは絶対にやめるべきです。

テレビ動画をアップする人たちの主張

・テレビ番組は報道なので公共の利益のために引用しても問題がない
・テレビドラマなどは脚本に著作権があるのでダメだけれど、スポーツやニュースは問題ない

これらの主張を鵜呑みにするのは危険!!

 

私は法律の専門家ではないので、テレビ動画をYouTubeにアップロードすることが「本当に違法であるかどうか」はここでは断言しません。(と言っても、明らかに違法だとは思いますが…)

重要

各テレビ局はテレビ番組をテレビ局が制作した著作物とみなしており、現状のYouTubeではその主張が正しいと認められている

 

よって、テレビ局がYouTubeに通報を送れば、正当な権利主張とみなされ、違法アップロードされている動画は削除されます。

「法律解釈的には報道だから…」や「スポーツの映像なら…」といった法律解釈を考えるのは無意味なのです。

 

テレビ番組など他人の著作物を勝手にアップロードすると、動画削除やアカウント停止のリスクがあります。

削除におびえながらテレビ番組をアップロードするより、もっと合法的に視聴者に感謝されながらアドセンス報酬を稼ぐやり方は存在しますので、こちらで解説しているようなもっと真っ当な方法でYouTubeから収益を得ることをお勧めします。

 

テレビ番組の動画がYouTubeから削除される仕組み

なぜ、「テレビ番組の動画がテレビ局の著作物であり、YouTubeもそれを認めている」と断言できるのかというと、テレビ局がYouTube側へ違反申告を行えば該当のYouTube動画が削除されるからです。

現在、YouTubeではコンテンツIDと呼ばれるシステムと通報システムによって、違法にアップロードされたテレビ動画の削除を行っています。

コンテンツIDとは

「この動画は私(当社)の著作物です」といった事前登録を行うことにより、全く同じ動画が別の誰かによってアップロードされた場合、自動で削除される仕組み

 

上記はかなり簡易的な説明ですが、「コンテンツID」という仕組みにより、テレビ局などの著作権者はYouTubeにテレビ動画がアップロードされるのを阻止しています。

仮に、テレビ番組の映像を少し加工して、コンテンツIDの仕組みをごまかしても、いつかは正当な権利者に通報されて、権利侵害として動画は削除されてしまいます。

 

なぜYouTubeにはテレビ番組やCMの動画が削除されずに残り続けているのか?

YouTubeは健全な動画メディアを作るために、さまざまな仕組みを用いてYouTubeへのテレビ動画の違法アップロードを阻止しています。

ただ、未だにテレビの動画やCMの動画がYouTube上に溢れている現状があります。

注意

いまYouTube上にあるテレビ動画はたまたま残っているだけであって、いつ削除されてもおかしくないです。テレビ動画のアップロードは絶対にやめましょう!

 

単純に権利者側の通報作業が間にあっていないのが原因で動画が残っていることはあります。

あるいは、勝手にアップロードされていることに気付いておらず、削除申請が行われていないだけの可能性もあるでしょう。

しかし、それらの違法動画もいずれは削除される可能性が非常に高いです。

 

YouTubeで自分の動画が削除されるとペナルティが課せられる

YouTubeにテレビの動画をアップロードしている人が該当の動画を削除されると、ペナルティが課されます。

今から説明するリスクを知れば、テレビの動画をアップロードするのがいかに意味がないことか理解していただけると思います。

 

3回のペナルティでチャンネルが削除される

著作権侵害を含め、投稿したYouTube動画が何らかの理由で削除されると、チャンネルに「1ペナルティ」が付きます。

そして、半年間で合計3回のペナルティが課されると、該当のYouTubeチャンネル自体が削除されています。

今まで投稿した動画はすべて無駄になりますし、そこまでに登録してくれたチャンネル登録者もすべて失うことになります。

注意

「2回までのペナルティならYouTubeチャンネルは削除されない」と思っている人は多いですが、実際には1度の動画削除だけで、YouTubeチャンネルごと削除されてしまうケースも多々あります。1回の動画削除だけでチャンネル自体を失ってしまう人も少なくないのです。

 

「動画を1回削除されたら、その時点で投稿している動画を全部非公開にすれば大丈夫」と考える人もいますが、一発でYouTubeチャンネルを削除されることも珍しくないので、テレビ動画のアップロードは絶対にやめましょう。

 

Googleアドセンスアカウントが削除されることもある

YouTubeチャンネルを削除されるだけでなく、それに紐づいているGoogleアドセンスアカウントまで無効化されてしまう場合もあります。

動画削除のパターン

・動画が1本だけ削除される
・動画が1本削除されたことでチャンネルごと削除
・チャンネル削除&アドセンスアカウントも使用不可になる

 

動画の削除理由が悪質と判断されれば、重いペナルティが課されます。なお、年々、削除に対する厳しさは増しています。

「2013年頃であれば動画を1本削除されるだけで済んだのに、今ではアドセンスまで無効化されて使えなくなってしまった・・・」という話もよく聞きます。

 

もし、あなたが「YouTubeにテレビ動画をアップロードして稼ぐ方法」や「テレビ番組をYouTubeにアップロードする方法」といった内容を検索していたのであれば、早急にそういったやり方を追い求めるのをやめて、もっと真っ当な方法で稼ぐことをお勧めします。

ちなみに、YouTubeで稼ぐための王道的な方法については、こちらの無料メール講座でも詳しく解説を行っています。

 

YouTubeにテレビ番組を違法アップロードすると、最悪の場合は逮捕される可能性も…

YouTubeにテレビ番組をアップロードしている人の中には「最悪の場合でもアドセンスアカウントが削除されるだけだから・・・」と考えている人もいます。

しかし、YouTubeへの違法アップロードで逮捕者が出たこともあるため、YouTubeチャンネルの削除やアドセンスアカウントのはく奪どころでは済まない可能性もあります。

注意

2018年10月にはプロ野球の映像をYouTubeでライブ配信していた人が京都府警に逮捕された事例もあります。

 

2017年頃からはYouTubeのライブ配信機能が充実してきたため、放映されているテレビ番組をYouTubeにリアルタイムでライブ配信してしまうような人までいるようです。

年々、YouTubeの影響力は強くなっており、ユーチューバーの知名度も上がってきているため、YouTubeはよりクリーンな動画メディアを目指しているのだと思います。

そして、YouTubeの健全化は今後もどんどん進んでいくはずです。

私は、もともとテレビ動画をYouTubeにアップロードするような行為は完全非推奨のスタンスでしたが、万が一、テレビ動画のアップロードをしてしまっている人がいた場合は、いよいよ本当にやめるべきです。

 

YouTubeでテレビドラマを見るより圧倒的にTVer(ティーバー)がおすすめ!

余談ですが、民放各局のテレビドラマなどを見たいのなら、YouTubeで違法アップロード動画を見るよりも圧倒的にTVer(ティーバー)がおすすめです。

TVer(ティーバー)とは

・民放のドラマなどが放送後1週間限定でインターネット上で見られる無料の動画配信サービス
・登録なしでもドラマなどを見ることができる

 

私自身、TVer(ティーバー)の存在を知ってからは、見逃してしまったドラマや忙しくて見られなかったドラマはTVer(ティーバー)で見るようにしています。

「民放各局の方々は本当に良い仕事をしてくれたなー」と、ただただ感謝です。

 

日本国内のドラマは、YouTube上に違法アップロードされている画質が荒くて見づらい映像なんかより、公式のTVer(ティーバー)で見たほうが100万倍いいです。

いまの時代は無料や安い金額で合法的にテレビ番組や映画を見られるサービスが整ってきていますので、そういったサービスを利用することをお勧めします。

今後、テレビ局などのコンテンツ提供側がTVer(ティーバー)のようプラットフォーム整備を進めていけば、YouTube上に違法アップロードされるコンテンツも少なくなっていくと思います。

 

2018年からテレビ動画のアップロードがますます稼げなくなった理由

著作権法の観点・チャンネル(アカウント)削除リスクの観点の両方から、YouTubeへテレビ動画をアップロードすることは推奨できません。

さらに、2018年2月20日からYouTubeの収益審査基準が変更になった影響で、テレビ動画での収益化はほぼ無理な状態になりました。

YouTubeの収益化基準

・チャンネル登録者数1,000人以上
・過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間以上
→ 上記2つの条件を満たすチャンネルのみ広告表示が可能

 

テレビ動画をアップロードしているようなチャンネルでも、総再生時間4,000時間はクリアできると思いますが、チャンネル登録者数1,000人はかなり難しいと思います。

普通のチャンネルなら登録者1,000人も全く難しくないですが、テレビ動画をアップロードしているようなチャンネルは登録者が増えにくいので、1,000人を超えるのはハードルが高いです。

視聴者としては「いつ消えるか分からないようなチャンネルの登録をしても意味がない」と考えているからです。

 

注意

万が一、テレビ動画をアップロードしているようなチャンネルで登録者数1,000人を超えられても、その後の収益化審査で不合格になる可能性が高いです。

YouTubeの運営側が1000人&4,000時間のハードルを設けたのも、違法コンテンツを排除するためです。

 

以上の理由から、私はYouTubeにテレビ動画をアップロードすることに対して完全に非推奨のスタンスです。

 

そもそも、動画削除やチャンネル削除にビクビクおびえながらテレビ動画をアップロードしなくても、YouTubeで稼ぐ方法は他にあります。

YouTubeに動画を投稿して広告収入を得ることに興味があるのなら、ぜひクリーンな方法で稼いでみてください。

裏ワザではなく、真っ当な方法で実践したほうが、稼げる金額も大きくなりますし、長く稼ぎ続けることもできます。

もし、あなたがテレビ動画のようにすぐ削除されてしまう危険な方法ではなく、5年、10年と稼ぎ続けられるようなYouTubeチャンネルの運営ノウハウに興味があるのなら、まずはお気軽に下記の無料メール講座をチェックしてみてください!

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