YouTubeで成功するためには、自身のチャンネル・動画の再生回数を伸ばしていく必要があります。投稿した動画の再生回数を増やす方法の一つとして、YouTube内での検索順位最適化(YouTube内SEO対策)も重要です。
ただし、YouTubeで検索上位に表示されるには、単なるタイトル設定やタグ付けだけでは不十分な時代になっています。この記事では、2025年最新版のYouTube SEO対策として、基本施策から最新の検索ロジック、チャプター設定、エンゲージメント向上のコツ、データ分析による改善方法、さらに外部流入を活用する戦略まで、実践的なノウハウを網羅的に解説します。
私自身、2013年からYouTube内SEOについて研究し続けてきており、YouTube運営を通じて、SEO対策による再生回数・登録者数アップを実現してきました。この経験をもとに、初心者の方でもすぐに取り組めるよう分かりやすくまとめています。
本当に効果があるYouTube内SEOノウハウ・テクニックに絞って、初心者の方でも分かりやすいように解説を行っていきますので、「YouTube内SEO対策のノウハウやテクニックを知りたい!」、「YouTube内での自分の動画の検索順位をもっと上げたい!」という場合はぜひ参考にしてみてください。
この記事で解説するノウハウ・テクニックをあなたのYouTubeチャンネル・動画に取り入れれば、YouTube内検索において上位表示を実現できる可能性がグンと高くなります!
- 1 YouTube内SEO対策とは、YouTube内検索での表示順位を上げること
- 2 YouTube内SEO対策のポイント
- 3 YouTube内の検索結果で上位に表示されるロジックとは
- 4 最新のYouTube検索ロジックを理解しよう!
- 5 SEO効果を高めるチャプター設定の重要性
- 6 視聴者のエンゲージメントを高めて検索結果の上位を目指す
- 7 YouTube Studio の指標からSEO改善のヒントを得る
- 8 YouTube以外の外部流入も活用してYouTube検索上位表示を狙う
- 9 動画単位で実施するYouTube内SEO対策のノウハウ&テクニック
- 10 チャンネル単位でのYouTube内SEO対策のノウハウ&テクニック
- 11 成功事例に学ぶYouTube SEOの効果
- 12 上位表示を目指すなら最終的にはチャンネル自体の評価を高める必要がある
- 13 過剰なYouTube内SEO対策はチャンネル削除の危険性があるので要注意
- 14 YouTube内SEO対策を実施するのに役立つツール
- 15 まとめ:YouTube内SEO対策は必要最低限を実施すればOK
YouTube内SEO対策とは、YouTube内検索での表示順位を上げること
YouTube内でキーワード検索を行うと、上部に広告が表示され、その下に検索結果が表示されます。
上の画像の赤枠の「検索結果」において、自分の動画をできるだけ上位に表示されるように対策を行うことを「YouTube内SEO対策」と呼びます。
なお、SEOはSearch Engine Optimizationの略であり、日本語に訳せば「検索エンジン最適化」です。
この記事では、YouTube内SEO対策(YouTube内での検索エンジン最適化)を「YouTube内の検索結果での上位表示を狙うこと」という意味で使用していきます。
YouTube内SEO対策のポイント
YouTube内SEO対策について細かすぎる部分まで意識し始めると、一つ一つの動画を投稿すること自体が面倒になってしまう可能性があります。
それくらい「効果があるとされているYouTube内SEO対策ノウハウ・テクニック」は大小さまざまなものが存在しています。
中には効果が薄いもの・効果が疑わしいものもあるため、まずはYouTube内SEOにおけるポイントを理解した上で、必要十分な対策を行っていくことをお勧めします。
YouTube内で検索順位を上げる効果は限定的
GoogleやYahoo!で自分のWebサイトが上位に表示されるようにする通常のSEOと比較して、YouTube内で検索順位を上げる効果はそこまで高くはありません。
もちろん、一定の効果はありますので、やったほうが良い対策ではあるのですが、YouTube内SEO対策は必要最低限の対策のみでも十分であることをまずは覚えておきましょう。
YouTubeは関連動画経由でのアクセスが最も多い
YouTubeで成功するために、YouTube内検索の攻略はあくまでも“補助的なもの”という位置づけです。
なぜなら、再生回数の多いチャンネルのYouTube Studio(旧:YouTubeアナリティクス)のデータを見てみると、アクセスの8割以上が関連動画経由のアクセスとなっているからです。
これは私が所有している多岐にわたるジャンルの複数のチャンネルで確認できていますし、私がコンサルティングを行っている方々にも見られるデータです。
つまり、多くの視聴者はYouTube検索経由であなたの動画へアクセスして来るのではなく、ほとんどが関連動画経由でアクセスして来ているのです。
YouTube内SEOはこだわりすぎずに必要最低限の対策を実施すべき
YouTube内SEO対策について学び、YouTube内の検索結果で上位表示を狙うこと自体は良いことです。
しかし、限られた時間でより大きな成果を生み出すことを考えた場合、YouTube内SEO対策は、そこまで注力すべき項目ではありません。
まずはその前提をしっかりと理解した上で、この記事で解説しているYouTube内SEO対策の具体的なテクニックを、取り入れられる部分から取り入れていってみてください。
「この対策は手間がかかりすぎるな…」と思う項目があれば、無理してその方法を取り入れる必要はない、と気軽に考えても問題ありません。
なお、この記事ではYouTube内SEO対策について深く掘り下げるため「YouTubeチャンネル運営で成功するための“真のキーポイント”」については、別途、下記の無料メール講座内で解説していますので、興味があればこちらもチェックしてみることをお勧めします。
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YouTubeアドセンスで成功するための本当のキーポイントとは?
YouTube内SEO対策はチャンネル構築の初期段階では重要
YouTube内SEO対策に注力しすぎる必要はないのですが、チャンネルを作ったばかり・動画を投稿し始めたばかりの段階では、YouTube内SEO対策が重要な意味を持ちます。
チャンネルを立ち上げたばかりの時は動画の投稿本数も少ないため、他のYouTubeチャンネルの関連動画に表示されにくいからです。
また、自分の動画A→自分の動画Bといったアクセスの導線も多くはありません。
このため、動画の投稿本数が少ない初期段階ではYouTube内の検索からのアクセスを集めていくことが重要になってきます。
YouTube内の検索結果で上位に表示されるロジックとは
YouTube内の検索結果で上位に表示されるためには、下記の要素が重要だと考えられます。
1.検索キーワードと動画の関連性(テキストのマッチ度合い)
2.動画自体の内容・クオリティ
3.ユーザーからの満足度(高評価・コメントなど)
これらの要素はGoogleが正式に公開しているわけではなく、あくまでも外部の企業・人による検証結果をもとに「これらを重視して検索結果を決めているのではないか」という要素です。
ただし、私が何年間もYouTubeへの動画投稿を行ってきた経験から言っても、上記の要素をもとに検索結果が決まっていることは間違いないと思われます。
検索キーワードと動画の関連性(テキストのマッチ度合い)
基本的には、入力された検索キーワードが動画タイトルに入っているほうがYouTubeの検索結果の上位に表示されやすくなります。
例えば、ユーザーが「YouTube SEO対策」と検索したのであれば、「YouTube内SEO対策のポイント○選」、「YouTubeでSEO対策を行う時の注意点」などの形で、動画タイトルにキーワードが含まれているほうが良い、ということです。
動画自体の内容・クオリティ
最近では、YouTubeのシステムが動画の中身も確認した上で表示順位を決めています。
年々、この精度は上がってきており、YouTubeの自動字幕機能を見てもYouTubeのシステムが「動画内ではどんな言語で、どんな内容が話されているのか」を分析していることが分かります。
このため、動画タイトルに対策したい検索キーワードを含めることは重要ですが、動画の中身もその検索ワードにあった内容のコンテンツであればあるほど、検索結果の上位に表示されやすくなります。
ユーザーからの満足度(高評価・コメントなど)
ユーザーからの高評価・好意的なコメント・動画のシェアなど、ポジティブなアクションをもらえる動画のほうが上位表示されやすい傾向があります。
YouTube(Google)は、「ユーザーが検索したキーワードに対して適切な検索結果を返す」ことを目指しています。
例えば、YouTube内のSEO対策について解説された動画Aと動画Bがあったときに、動画Aは高評価が100、動画Bは低評価が100だったとします。
この場合、動画Aのほうがユーザーのニーズを満たすことができている良い動画と考えられますので、「YouTube SEO」と検索したユーザーに対しては、動画Aを上位に表示したほうがユーザーの満足を得られる可能性が高くなります。
上位に表示されるための要素と考えられるものは他にも存在しますが、優先度・重要度が高いものは上記の3つです。
この3つの要素を意識しながら、以降で解説するYouTube内SEO対策を実施していくことで、より上位表示される可能性が高くなります。
最新のYouTube検索ロジックを理解しよう!
近年、従来のYouTube SEO対策だけでは上位表示を狙うのが難しくなってきています。
2025年現在、YouTubeの検索アルゴリズム(表示ロジック)はAIによるコンテンツ理解を強化しており、視聴者満足度も、より重視されるようになってきているからです。ここでは最新の検索ロジックを踏まえて、時代に合ったSEO対策を実施できるように、最新の検索ロジックについて解説します。
キーワードマッチだけでは不十分に
以前は、タイトル・説明欄・タグに狙いたいキーワードを適切に入れるだけで、比較的簡単に上位表示が可能でした。しかし現在では、単なるキーワードマッチだけでは不十分であり、動画全体の内容や視聴者体験も総合的に評価されています。
例えば、次のような要素が重要視されてきています。
- 平均視聴維持率(動画をどれだけ最後まで視聴されたか)
- インプレッションCTR(クリック率)
- エンゲージメント(高評価・コメント・共有など)
- コンテンツの網羅性・構造化(チャプター設定など)
タイトルや説明欄だけでなく、実際の動画内容が視聴者ニーズに合っているかが上位表示に大きく影響します
視聴者の満足度(視聴維持率)が重要指標に
YouTubeは「視聴者がどれだけ長く動画を見続けたか」を非常に重視しています。単なるクリック(CTR)だけでなく、動画の平均視聴維持率が高いかどうかが、検索上位に影響する重要な要素となっています。
SEOを考えるなら、動画タイトルだけでなく内容構成そのものを最適化することが欠かせません。
SEO効果を高めるチャプター設定の重要性
2025年現在、YouTubeでは「チャプター(セクション分割)」が動画SEOにおいても重要な役割を果たすようになっています。ここでは、チャプター設定がなぜSEOに有効なのか、その理由と設定方法について詳しく解説します。
チャプター(セクション分割)とは?
チャプターとは、動画内で「0:00 オープニング」「2:15 商品紹介」などと時間別に区切り、各セクションに見出しを付ける機能です。視聴者は見たい部分にジャンプできるだけでなく、YouTubeの検索アルゴリズムもチャプター情報をコンテンツ理解に活用しています。
チャプターを設定することで、動画内容の構造化が進み、SEO効果が向上するとYouTube公式もアナウンスしています
チャプター設定がSEOに効果的な理由
チャプター設定を行うと、以下のような効果が期待できます。
- 動画の内容がアルゴリズムに正確に伝わりやすくなる
- 検索結果にチャプターごとの見出しが表示され、クリック率(CTR)が向上しやすい
- 視聴者が必要な情報にすぐアクセスでき、離脱率が低下する
これらの効果によって、結果的にYouTube検索順位の向上につながりやすくなります。
チャプター設定の方法
チャプターを設定するには、動画説明欄に「タイムスタンプ+見出し」を順番に記載するだけです。
【例】
- 0:00 オープニング
- 1:20 商品紹介
- 3:45 特徴の解説
- 5:10 購入方法の紹介
必ず0:00からスタートすること、そして最低3チャプター以上作ることが、正しく認識されるコツです。
視聴者のエンゲージメントを高めて検索結果の上位を目指す
年々、単に動画をアップロードするだけでは、YouTube検索で上位表示を狙うのは難しくなっています。なぜなら、YouTubeは「視聴者のリアクション(エンゲージメント)」も重要な指標として評価に取り入れきているからです。
ここでは、エンゲージメントを高めるために実践すべき具体策を解説します。
エンゲージメントとは何か?
エンゲージメントとは、視聴者が動画に対して行う以下のようなアクションを指します。
- 高評価(いいね)
- コメント
- 共有(シェア)
- チャンネル登録
これらのアクションが多い動画は、「視聴者にとって価値が高い」と判断され、検索結果やおすすめ表示で優遇されやすくなります。
視聴者に何らかの行動を促すことが、YouTube SEOでは非常に重要なテクニックです。
エンゲージメントを促す具体的な工夫
動画内でエンゲージメントを促すには、次のような工夫が効果的です。
- 動画冒頭や途中で「高評価お願いします」と自然に呼びかける
- コメント欄で議論できるテーマを投げかける
- 最後に「チャンネル登録も忘れずに!」とリマインドする
- 動画説明欄にSNS共有ボタンやリンクを設置する
あくまで自然な形でアクションを促すことがポイントです。
強引なお願いにならないよう、視聴者との自然なコミュニケーションを心がけてください
YouTube Studio の指標からSEO改善のヒントを得る
YouTubeの検索結果で上位を目指すなら、動画を公開した後の「分析と改善」も欠かせません。YouTube StudioにはSEO改善に役立つ多くの指標が用意されています。ここでは、特に注目すべき指標とその活用方法について解説します。
注目すべき3つの主要指標
YouTube StudioでSEO改善に役立つ重要指標は以下の3つです。
- インプレッションCTR(サムネイルやタイトルが表示された際のクリック率)
- 平均視聴維持率(視聴者がどれだけ長く動画を見たか)
- エンゲージメント率(高評価・コメント・共有などの反応率)
これらの指標を定期的にチェックし、改善を重ねることで、検索順位の向上を狙えます
インプレッションCTRを改善するには?
インプレッションCTRが低い場合は、サムネイルやタイトルを改善する必要があります。
- サムネイルに視覚的に目立つデザインやキャッチコピーを入れる
- タイトルに強いキーワードや興味を引くフレーズを盛り込む
平均視聴維持率を改善するには?
動画冒頭から本題に入るスピードを速めたり、間延びを防いだりすることで、平均視聴維持率を高められます。また、チャプター設定も視聴者の離脱防止に効果的です。
エンゲージメント率を改善するには?
コメントを促す問いかけや、動画内での高評価リクエストなど、視聴者のアクションを自然に引き出す工夫が必要です。
視聴者行動を分析し、小さな改善を積み重ねることが、SEO成功への近道です。
YouTube以外の外部流入も活用してYouTube検索上位表示を狙う
YouTube内のSEO対策だけでなく、動画への「外部流入」を増やすことも、検索上位表示にプラスに働くことがわかってきています。ここでは、なぜ外部流入がSEOに効果的なのか、具体的な活用方法とともに解説します。
外部流入とは?
外部流入とは、YouTube以外の場所(ブログ、SNS、メルマガ、外部サイトなど)から、動画へアクセスを集めることを指します。GoogleやYouTubeのアルゴリズムは、「外部からもアクセスされる動画=注目度が高いコンテンツ」と判断する傾向があります。
外部流入が多い動画は、検索上位や関連動画に優遇表示されやすいという特徴があります。
YouTube以外からの外部流入を増やす具体的な施策
外部流入を増やすために効果的な施策は次の通りです。
- 自社ブログやメディアにYouTube動画を埋め込む
- TwitterやInstagramなどのSNSで動画を積極的にシェアする
- メールマガジンでYouTube動画を紹介する
- 関連テーマの記事内で動画を紹介する
特に、SEOで上位表示されている自社サイトからの流入は非常に効果的です。
外部施策も組み合わせることで、YouTube内部評価だけに依存しない強いチャンネル運営が可能になります。
動画単位で実施するYouTube内SEO対策のノウハウ&テクニック
ここからは、さらにもう一歩踏み込んで、より具体的なノウハウ・テクニックを解説していきます。
上位表示を実現するためのYouTube内SEO対策は、大きく分けて「動画単位で実施する施策」と「チャンネル単位で実施する施策」があります。
まずは、動画単位で実施するYouTube内SEO対策について、具体的なノウハウ・テクニックを解説します。
それぞれの重要度も大・中・小で記載していますので、重要度が高いもの、かつ、実施できるものから取り入れていきましょう。
動画タイトルに検索需要があるキーワードを盛り込む(重要度 大)
動画タイトルには、検索需要があるキーワードを1~2つ程度盛り込むことを推奨します。
キーワードをいくつ入れれば良いのか判断が難しい場合は、自分が狙いたいキーワードを一つだけ入れれば問題ありません。
“検索需要があるキーワード”については、実際にYouTube内で検索されているキーワードを盛り込みます。
YouTube内でよく検索されているキーワードの見つけ方は、実際にYouTubeの検索窓に特定のキーワードを入力します。
例えば、YouTubeのSEOに関して解説している動画のタイトルによく検索されているキーワードを盛り込みたい場合は、「YouTube SEO」といった形で実際に検索してみます。
YouTubeの検索窓にキーワードを入力すると、よく検索されている関連キーワードが表示されます。
この結果を見てみると、上から4番目に「youtube seo 対策」というキーワードがありますので、このキーワードを盛り込む形でタイトルを設定します。
例えば、「YouTube SEO対策を解説!」や「YouTube SEO対策はどうすればいいの?」といったタイトルを付けます。
動画説明欄に適切にキーワードを盛り込んだ説明を記載する(重要度 中)
動画説明欄には、動画内容をきちんと説明する・補足する形で自然な説明文を記載します。
先の「YouTube SEO対策を解説!」の例で言えば、「SEO対策」とキーワード検索を行う人もいれば「検索対策」や「上位表示対策」と検索を行う人もいると考えられます。
そういった別キーワードでの需要も拾っていくためには、例えば下記のように動画説明欄に記載を行います。
この動画ではYouTubeのSEO対策としてYouTube検索内で上位表示を実現する検索対策について解説しています
動画の内容を説明している自然な文章であれば、スパムと認定されてしまうこともなく、かつ、視聴者が動画内を見なくても動画説明欄を見るだけでどんな内容の動画なのかを理解できるようになります。
自然な補足説明はYouTube内のSEO対策になるだけでなく、視聴者にとっても親切な補足になるのです。
動画説明欄については、動画タイトルほどの効果はないため、もし“適切で自然な動画に関する説明”が分からず、不自然なキーワードの羅列を行ってしまうくらいであれば、動画説明欄には何も記載しないほうが良いです。
ライバルチャンネルが使っているキーワードをタイトルに盛り込む(重要度 中)
自分が投稿しようと考えている動画にどんなタイトルを付けるべきか悩んでしまったら、自分が付けようと考えているキーワードで実際にYouTube内で検索を行ってみます。
その検索結果の中で、視聴回数が大きい動画やチャンネル登録者数が多いチャンネルが投稿している動画を見ます。
それらに使われているキーワードは再生回数が大きくなっているという点で、YouTube内で検索需要がある可能性が高いと判断できます。
チャンネル登録者数が多いチャンネルであれば、しっかりと戦略を考えて運営されている可能性が高いため、タイトルに付けているキーワードもしっかりとした考えがあって設定されている場合が多いです。
このため、実際に再生回数が大きな動画で使われているキーワードをあなたの動画に取り入れていくのも良い戦略と言えます。
また、同じような動画を投稿しているライバルチャンネルが設定しているキーワードを使っていくことにより、そのライバルチャンネルとあなたのチャンネルの関連度も上がっていきます。
成功しているライバルチャンネルとの関連度が上がれば、あなたの動画がライバルチャンネルの関連動画表示枠に関連動画として表示される可能性も高くなります。
動画の視聴維持率を高く保てるように意識する(重要度 大)
ユーザーがあなたのYouTube動画を見たときに「動画のどの箇所まで見てくれているか?」を表す数値が視聴維持率です。
例えば、5分の動画を2分30秒まで見てくれるユーザーがいたとしたら、このユーザーの視聴維持率は50%ということになります。
この視聴維持率が高い動画ほど、検索結果の上位に表示されやすく、また、他者のチャンネルの関連動画にも表示されやすくなる傾向が見られます。
「視聴維持率」という言葉が少し難しい印象になってしまいますが、要は、より多くの人がより長く見てくれている動画=良い動画(面白い、役に立つ、ユーザーの問題を解決している)ということです。
視聴維持率を高めるためには、動画の最初の5秒以内に興味を引く映像などを持ってくると効果的です。
「最初の15秒以内で興味を引きましょう」と推奨している人もいますが、私の経験上、5秒以内に興味を引かないとその後の視聴離脱が多くなる印象です。
この点に関しては、実際に投稿した動画のデータを見ながら、視聴維持率を高める工夫ができないか考えていきましょう。
なお、視聴維持率の目安として「50%以上だと良い数値」と言えますので、参考にしてみてください。
YouTube Studio → コンテンツ → (見たい動画の)アナリティクス → エンゲージメント
サムネイルのクリック率を高くできるように意識する(重要度 大)
検索結果や関連動画にあなたの動画が表示されたときに、よりクリックされやすいサムネイルを設定していると、その後も表示されやすくなります。これは、YouTube側としても「よりクリックされやすい動画(ユーザーに興味を持ってもらいやすい動画)を表示したい」という意図があるためです。
実際に、インプレッションCTR(サムネイルやタイトルが表示された際のクリック率)が高い動画は、YouTubeのアルゴリズムに「魅力的なコンテンツ」と判断され、さらに上位表示されやすくなる傾向があります。
- キーワードを検索したユーザーが気になるワードをサムネイルに入れる
- サムネイルのデザインに目につきやすい色を使う
- サムネイルに表示する文字を大きめに設定し、視覚的に分かりやすくする
動画のジャンルによっても異なりますが、一つの目安としてサムネイルのクリック率は5%以上を目指すと良いです。
もし、動画アップロード後にサムネイルのクリック率が低い場合は、サムネイルを変更することでクリック率の改善を目指していきましょう。
YouTube Studio → コンテンツ → (見たい動画の)アナリティクス → リーチ → インプレッションのクリック率(=その動画のクリック率)
視聴者からの動画の評価を高める(重要度 大)
あなたの動画を見た視聴者から、高評価・好意的なコメント・共有など、ポジティブなアクションをもらうことも、その動画の評価が高まり、検索結果の上位に表示されやすくなる一つの要因となります。
動画内で高評価を呼び掛けたり、コメントを促したりすることで、ポジティブナアクションが増える可能性が上がります。
ただし、視聴者からの評価については視聴者自身に委ねられている部分も大きいため、あなたができる事は、日々、動画のクオリティを高める努力をコツコツと行っていくことです。
こちらで解説しているような正しいYouTube攻略ノウハウをもとに、愚直にチャンネル運営を行っていけば、視聴者から高い評価を受けるチャンネルを作ることは可能です。
チャンネル単位でのYouTube内SEO対策のノウハウ&テクニック
続いて、YouTubeチャンネル単位で実施できるSEO対策のノウハウ・テクニックを解説していきます。
チャンネル名に関連キーワードを含める(重要度 小)
例えば、「子猫 飼育方法」というキーワードで上位表示を狙いたい場合、「○○の子猫飼育日記」や「子猫の○○チャンネル」といった形でYouTubeのチャンネル名にも関連するキーワードが入っていたほうが有利になる可能性があります。
ただし、これに関してはYouTube内SEO対策の中でも重要度は小さいですし、運営するチャンネルの方向性にもよりますので、無理をしてまで設定する必要はありません。
YouTubeチャンネル自体のキーワードを設定する(重要度 小)
こちらもYouTube内SEOに対する効果・重要度としてはそこまで高くはありませんが、簡単に設定できる項目なので設定しておくことを推奨します。
YouTubeには、チャンネル自体が「どんな動画を投稿しているチャンネルなのか」を示すキーワードを設定する機能が存在します。
個別の動画に設定するタグと同じように、チャンネル自体にもタグ(キーワード)を設定することができます。
YouTube Studio → 設定 → チャンネル → 基本情報 → キーワード欄に入力する
運営チャンネルにおいて、中長期的に狙っていきたいビッグワードやチャンネルを示す大きなジャンルを記載しておくと良いです。
あなたのチャンネル自体が、YouTubeから「このチャンネルは○○について、動画を投稿しているチャンネルである」と認識されることにより、同ジャンルで投稿する個々の動画も上位表示される可能性が高くなります。
YouTubeチャンネルの概要欄に適切な説明を記載する(重要度 小)
チャンネル自体のキーワード設定と同様に、チャンネルの概要欄には「どういったチャンネルなのか」、「どんなジャンルの動画を投稿しているのか」を記載しておきましょう。
こちらもYouTubeに対して、「このチャンネルは○○に関連する動画を投稿しているチャンネルである」ということを認識してもらうための要素となります。
YouTube Studio → カスタマイズ → 基本情報 → 説明
チャンネル内に特定のジャンルに関連する動画を複数投稿する(重要度 大)
YouTubeの中に特定のジャンルが多く投稿されていれば、YouTubeのシステムからも「このチャンネルは○○のジャンルに対して専門性のあるチャンネルである」と認識され、そのジャンルに関連する動画であれば検索結果で上位表示されやすくなります。
例えば、「すでに100本を超える猫の動画が投稿されているチャンネルA」と「猫の動画が1本しか投稿されていないチャンネルB」があったときに、「子猫の飼育方法」という動画を投稿したら、チャンネルAのほうが上位に表示されやすくなります。
長期的に特定ジャンルのキーワードで上位表示を実現していこうと考える場合、YouTubeチャンネル全体でそのジャンルに特化していくことをお勧めします。
成功事例に学ぶYouTube SEOの効果
実際にSEO対策を行った結果、どのような効果が出たのかを知ることは非常に重要です。ここでは、YouTube SEO施策によって得られた具体的な成果事例を紹介します。
タイトル最適化によるクリック率向上事例
ある教育系YouTubeチャンネルでは、動画タイトルにターゲットキーワードを自然に組み込み、興味を引く言葉を追加したところ、
- インプレッションCTRが4.2% → 7.8%に改善
- 検索結果からの流入が約1.8倍に増加
結果的に、動画の検索順位が上昇し、チャンネル登録者数の伸びも加速した事例があります。
タイトルはSEOだけでなく、クリック率(CTR)にも直結するため、慎重な設計が重要です。
チャプター設定による視聴維持率向上事例
別のガジェットレビュー系チャンネルでは、すべての動画にチャプター(セクション分割)を設定したところ、
- 平均視聴維持率が約12%向上
- 平均視聴時間が約15%伸長
これにより、YouTubeのアルゴリズムから「視聴満足度が高いコンテンツ」と評価され、検索上位表示と関連動画露出の増加につながりました。
チャプター設定は単なる視聴者利便性向上にとどまらず、SEO的にも非常に大きな効果を発揮します。
上位表示を目指すなら最終的にはチャンネル自体の評価を高める必要がある
一朝一夕でできるSEO施策ではありませんが、最終的にはあなたのYouTubeチャンネル自体の評価を高めていくことが個々の動画をYouTube検索で上位に表示させる要因になってきます。
・チャンネル登録者数が10万人のチャンネルが投稿した動画A
・チャンネル登録者数が10人のチャンネルが投稿した動画B
という2つの動画が、どちらも全く同じタイトル・同じ動画内容だった場合、YouTubeとしてはどちらを上位に表示したいと考えるでしょうか。
答えは明白で、動画Aを上位に表示するはずです。
これは通常の検索エンジンのアルゴリズムと同様に、信頼性がある情報元(この場合はYouTubeチャンネル)のほうが視聴者にとって有益である可能性が高いからです。
信頼性があるチャンネル、YouTubeから高く評価されるチャンネルが投稿している動画のほうが視聴者にとって有益であり、喜ばれる可能性が高いです。
このため、あなたが投稿した動画すべてで上位表示を実現したいのであれば、自分のYouTubeチャンネル自体の評価を高めるべきなのです。
YouTubeチャンネル自体の評価を高めるためには、コツコツと動画投稿を続けてチャンネル登録者を増やし、視聴者から順調に高評価・好意的なコメントをもらっていくことが重要です。
過剰なYouTube内SEO対策はチャンネル削除の危険性があるので要注意
ここまでYouTube内SEO対策のノウハウ・テクニックを解説してきましたが、YouTubeでのSEO対策はほどほどにしておいたほうが安全です。
というのも、過剰なSEO対策を行ってしまった場合、スパム行為とみなされ、YouTube動画・YouTubeチャンネルを削除されてしまう可能性もゼロではないからです。
- 動画タイトルに不自然なほどSEO対策キーワードを詰め込む
- 動画説明欄に関連キーワードを羅列する
- 動画のタグに関連キーワードを多く設定しすぎる
そこまでシビアになりすぎる必要はありませんが、YouTube内で過剰なSEO対策を行ってもメリットは全くなく、デメリットは大きいので、SEO対策は無理のない範囲で実施していくのがお勧めです。
タグ設定に関する注意点
動画に関連するキーワードを「タグ」として設定することは、YouTube運営初期から存在する機能です。ただ、2025年現在、YouTube公式は「タグのSEO効果は限定的」と明言しています。
タグは主に、動画内容の認識が難しい場合(例:スペルミスや特殊な固有名詞など)に補助的に使われるものであり、通常の検索順位にはほとんど影響しないようになってきています。
タグはあくまで「補助的ツール」と考え、タイトル・説明欄・コンテンツ内容の最適化を最優先しましょう
YouTube内SEO対策を実施するのに役立つツール
YouTubeにおけるSEO対策のメインは、適切な対策キーワードを含めた動画タイトルを設定することです。
その意味では、YouTubeの検索窓に実際にキーワードを入力し、関連ワードを確認するだけでも問題はありません。
もう少し踏み込んで動画タイトルに入れるキーワードを選びたい場合は、下記のツールを使ってみるのも良いでしょう。
Keyword Tool で実際に検索されているキーワードを取得する(無料)
YouTubeの検索窓にキーワードを入力しても、表示されるキーワード候補は10個程度です。
しかし、Keyword Tool を使うと、YouTube内で検索されている関連キーワードを数百個単位で取得できます。
英語のサイトですが、使い方は簡単です。
ちなみに、有料版を使うと各キーワードのYouTube内での検索ボリュームも取得できます。
Keyword Tool へアクセスする → YouTubeのタブを選択 → キーワードを入力して検索 → 右下の「Copy / Export」からキーワード候補をコピー、または、エクセルでダウンロード
Ahrefs ならYouTube内の検索ボリュームも取得可能(有料)
Ahrefs(エイチレフス)を使うと、YouTube内での関連キーワード・YouTube内での検索ボリュームを取得できます。
基本的には有料ツールですが、日本語にも対応しているため、有料でも良い場合は、Ahrefs(エイチレフス)がお勧めです。
なお、キーワードのコピペやダウンロードはできませんが、無料お試しでも検索ボリュームが一部見られるので参考になります。
Ahrefs へアクセスする → YouTubeのタブを選択 → 国を選択する → キーワードを入力して「キーワードを探す」をクリック
まとめ:YouTube内SEO対策は必要最低限を実施すればOK
すでにお伝えしている通り、YouTube内SEO対策はYouTubeで成功するための要素として、そこまで重要度は高くはありません。
なぜなら、チャンネルが成長するにつれてYouTube動画へのアクセスがほとんどは関連動画経由になっていくからです。
YouTube内SEO対策に多くの時間をかけすぎたり、タイトル設定に悩み過ぎてしまったりするのではなく、最低限やるべきことだけをしっかりとやっておく意識で取り組むことをお勧めします。
ネット上には、もっと細かいYouTube内SEO対策の情報が出回っていますが、この記事で解説した最低限のSEO対策だけを行えば十分です。
YouTube内SEO対策を難しく考えすぎてしまい、動画投稿の手が止まってしまうくらいであれば、まずはどんどん動画を投稿していったほうが良いです。
そうすれば、実際にアクセスが来ているキーワードが分かってきますし、再生回数が伸びる動画・伸びない動画の傾向も見えてきます。
YouTubeでは動画の内容自体は変えられませんが、動画タイトル・サムネイル・説明欄・タグはいつでも変更可能です。
このため、あまり難しく考えずに手を動かすことをお勧めします。
あなたが、YouTubeチャンネル運営において「大きな結果を出すために、本当に力を入れるべきポイントはどこなのか」、「YouTubeで広告収入を得るためのキモは何か」といったことを詳しく知りたいのであれば、下記の無料メール講座でズバリその“答え”をお伝えしています。
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