- YouTubeチャンネルで広告収入が貰える仕組みを知りたい人
- 自分のYouTubeチャンネルで広告収入を得てみたい人
この記事では、2013年からYouTubeチャンネルで広告収入を稼ぎ続けている筆者がYouTube広告収入の基本的な仕組みから、実際の収益相場、広告単価を左右する要因、そして最新の収益化トレンドまで徹底的に解説しています。
私はこれまでアフィリエイト事業とYouTube運営を通じて、ストレスのない高利益ビジネスを築いてきました。その実体験をもとに、初心者でもわかりやすく、すぐに実践できる形でまとめています。
この記事を読めば、これからYouTubeチャンネルの運営を始める初心者の方であっても、「YouTube広告収入とは何か？」「どうすれば広告収益を安定して得られるか？」という疑問がすべてクリアになるはずです。ぜひ最後までご覧いただき、あなたのYouTube収益化戦略に役立ててください。
※2025年4月：最新の状況を踏まえて記事を更新しました。
- 1 YouTubeで広告収入がもらえる仕組みとは
- 2 なぜ、企業はYouTubeに広告を出すのか？
- 3 YouTubeチャンネルで広告収入を貰うための条件
- 4 ユーチューバー事務所に所属しなくても広告収入は稼げる
- 5 YouTubeで広告収入を貰えるようになるためのコツ
- 6 YouTubeチャンネルに表示できる広告の種類
- 7 YouTube広告収入の相場とは？
- 8 広告単価を左右する要因とは？
- 9 広告収益が下がる原因とは？
- 10 広告収入以外の4つの収益発生方法と仕組み
- 11 2024年以降のYouTube広告収入に関する最新動向
- 12 YouTube収益の多様化とは？
- 13 まとめ：まず初心者は広告収入から始めるのがおすすめ！
YouTubeで広告収入がもらえる仕組みとは
YouTubeへ動画を投稿することで、動画投稿者がYouTubeから広告収入を得ることができるのはご存じの通りです。
これは、YouTubeに広告を出している企業から得られた広告収入が、YouTube運営を通じて、私たちのような動画投稿者に分配されているからです。
企業が広告を出す → YouTube運営が企業から広告費を受け取る → YouTube運営が売上の一部を動画投稿者へ分配
仕組みとしては、動画投稿者がYouTubeに対して自分の投稿した動画を「広告枠」として貸し出し、YouTubeから「広告枠」に対するお礼（お金）をもらっている形です。
これは、まさに「テレビ局」と同じような仕組みになっているので、テレビ局をイメージしてみると理解しやすいと思います。
テレビ局・テレビ番組が「YouTubeチャンネル・YouTube動画」と同じような位置づけで、動画投稿者は自分の番組（YouTube動画）に、CMを出すことで企業からお金（広告収入）をもらえる、ということです。
なぜ、企業はYouTubeに広告を出すのか？
YouTubeにおける広告収入の仕組み・お金の流れは理解いただけたと思いますが、「なぜ企業はYouTubeに広告を出すのだろうか」と思った方もいるかもしれません。
その理由は、企業もYouTubeに広告を出すことで広告費以上の売上・利益を得ることができるからです。
これもまさにテレビCMと同じような考え方です。
ゲーム会社が新作ゲームをリリースする時に、YouTubeの動画広告を使ったとします。この新作ゲームの動画広告が「ゲーム実況系のYouTubeチャンネル」に表示されたとしましょう。
ゲーム実況動画を見ている視聴者は、その人自身もゲームに興味がある可能性が高いため、広告を見た視聴者が新作ゲームに興味と持ち、購入してくれる可能性は十分にあります。
最近では、何かを商品を買う前に「実際にYouTubeで商品の評価・質感を見て買うかどうかを決める」といった人もいるため、企業としてもYouTubeを効果的な宣伝の場所として活用しているのです。
YouTubeチャンネルで広告収入を貰うための条件
あなたが自分のYouTubeチャンネルに企業の広告を表示して、広告収入を得たいと思った場合、「YouTubeパートナープログラム（YPP）」に参加する必要があります。このプログラムへの参加には、下記の条件をクリアする必要があります。
YouTubeの収益化条件をクリアする
YouTubeチャンネルに広告を表示することは「チャンネルを収益化する」と呼ばれています。
2025年現在、YouTubeチャンネルを収益化するためには下記の２つの条件をクリアする必要があります。
- 過去12ヶ月間のチャンネルの総再生時間が4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
これらの条件を達成し、YouTubeの審査に合格すると、広告収益を得ることが可能になります。
ショート動画ルートの収益化条件（新設）
2023年から導入された新しい収益化ルートでは、ショート動画を中心とした運営でも収益化が目指せるようになりました。
- チャンネル登録者数が1,000人以上
- 過去90日間でショート動画の視聴回数が1,000万回以上
ショート動画の急速な普及に合わせ、再生数の多いクリエイターが収益化しやすい仕組みが整備されています。
長尺動画中心でも、ショート動画中心でも、どちらでも収益化できるチャンスが広がっています。
チャンネル運営者が18歳以上
YouTubeチャンネルで広告収入を受け取れるのは18歳以上と規約で決められています。
この条件をクリアしている場合のみ、YouTubeに対して収益化の申請を行うことができます。
Googleアドセンスアカウントを取得する
Googleアドセンスアカウントとは、Google（＝YouTube）が提供している「広告を表示させるためのサービス」です。
無料でアカウントを取得でき、YouTubeチャンネルに広告を表示させる時に必要になります。
Googleアドセンスアカウントは事前に取得しておくことも可能ですが、YouTubeチャンネルの収益化申請を行うとき、同時にアカウントを取得することも可能です。
とりあえず、「いつかは必要になるアカウント」という認識だけ持っておけば問題ありません。
収益化ポリシーに違反していない動画を投稿する
YouTubeは「収益化ポリシー」というルールによって、広告を表示できる動画・表示できない動画を決めています。
投稿した動画のジャンルとして、下記のようなNG動画が多いチャンネルの場合、収益化審査に不合格になる場合があります。
- スパム、欺瞞行為、詐欺
- ヌードや性的なコンテンツ
- 子どもの安全を脅かすコンテンツ
- 有害または危険なコンテンツ
- ヘイトスピーチ
- ハラスメント（嫌がらせ）やネットいじめ
- 繰り返しの多いコンテンツ
- 再利用されたコンテンツ（例：他人の動画など）
- 著作権違反を行っているコンテンツ
上記のような動画を投稿している場合、チャンネルに広告を表示できないだけでなく、動画やチャンネルを削除されてしまう可能性もあります。
収益化申請を行い、YouTubeの審査に合格する
ここまでの条件をクリアした上で、YouTubeに対して収益化申請を行い、審査に合格する必要があります。
- 広告を表示したいYouTubeチャンネルにログイン
- YouTube Studioへ移動
- 左メニューの「収益受け取り」をクリック
- 手順に従って収益を有効化する
- YouTubeチャンネルとGoogleアドセンスアカウントを紐づける、または、Googleアドセンスアカウントを新規作成する
なお、該当のYouTubeチャンネルが「4,000時間以上＆1,000人以上」をクリアしていない段階では、収益化申請ができないようになっています。
まずは自分のYouTubeチャンネルこの基準のクリアを目指していきましょう。
広告収入を受け取るために複数の条件があると感じてしまったかもしれませんが、普通に誰もが楽しめる平和な動画を投稿していれば、収益化審査に合格することは簡単です。
唯一、少し努力が必要な条件があるとすれば「4,000時間以上＆1,000人以上」という基準だけです。
ただし、「4,000時間以上＆1,000人以上」の条件も、こちらで解説している正しいYouTube攻略ノウハウを使えば、誰にでもクリアできる基準なので、心配せずに取り組んでいきましょう。
長尺動画とショート動画の収益配分の違いには注意
通常の長尺動画とショート動画では、広告収益の分配方法に若干の違いがあります。
- 長尺動画：広告収益をYouTubeが45%、クリエイターが55%の割合で分配
- ショート動画：広告収益プールから、著作権料を差し引いた残額を45:55で分配
ショート動画の場合は、全体プール方式を採用しているため、個別動画の広告表示回数に応じた配分とは若干異なります。
ショート動画の収益は、動画ごとの広告表示回数だけでなく、全体の収益プールに影響を受けるため、期待する金額とズレが生じる場合があります。
ユーチューバー事務所に所属しなくても広告収入は稼げる
YouTubeにおける広告収入の仕組みを勉強中の方の中には、「UUUMなどのユーチューバー事務所に所属しないと広告収入はもらえないのでは？」と思っている人もいるようです。
しかし、YouTubeの広告収入は、動画投稿者とYouTubeが直接契約を結ぶ仕組みになっているため、何らかの事務所に所属せずに個人で稼いでいくことができます。
有名ユーチューバーの方々が事務所に所属しているのは、自身のスケジュールをマネジメントしてもらったり、グッズ制作やイベント開催の手伝いをしてもらったり、といったメリットがあるからです。
このため、「どんどん顔出しをして有名ユーチューバー・有名インフルエンサーになりたい！」という場合は、事務所に所属するメリットもあります。
一方で、「個人で気ままにYouTubeの広告収入を稼いでみたい」、「会社員の副業としてYouTubeチャンネルでお小遣い稼ぎをしたい」といった場合には、ユーチューバー事務所に所属せず、自分でYouTubeチャンネルの収益化を行っていった方が良いです。
YouTubeで広告収入を貰えるようになるためのコツ
先ほど解説した通り、YouTubeチャンネルで広告収入をもらうためには、いくつかの条件があります。
しかし「18歳以上であること」など、ほとんどの条件は簡単にクリアできます。
このため、YouTubeで広告収入をもらえるようになるためには、下記の２つの条件だけを意識してクリアすれば良いことになります。
- 過去12ヶ月間のチャンネルの総再生時間が4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
以下では、YouTubeの収益化条件をクリアするためのコツをお教えします。
チャンネル登録者数に集中する
私自身、過去にいくつものYouTubeチャンネルを収益化できていますし、指導させていただいた方々のYouTubeチャンネルが収益された場面を何度も見てきています。
それらの経験・傾向からお伝えすると、チャンネル登録者数1,000人がクリアできれば、そのタイミングで総再生時間4,000時間はクリアできていることがほとんどです。
要は、２つの条件をクリアできるように頑張るというよりも、チャンネル登録者を1,000人以上に増やすことだけを意識していけば良いということです。
これを聞くと、「一気に２つの条件をクリアしなければ！」という気持ちよりも、少し気楽に取り組んでいけるのではないでしょうか。
チャンネルのテーマを一つに絞る
チャンネルのテーマ、投稿する動画のテーマを一つに絞った方がチャンネル登録者数は伸びやすくなります。
自分が好きな動画を何でもかんでもチャンネルに投稿するのではなく、一つのチャンネルには一つのテーマで動画投稿を行っていきましょう。
もし色々なテーマで動画を投稿したい場合は、チャンネルを分けるべきです。
YouTubeチャンネルは、一人で複数のチャンネルを運営することも認められています。
ただし、最初から複数のチャンネルを運営するのは大変なので、まずはあなたが興味のある分野を一つ絞って、そのテーマでチャンネルを作成することをお勧めします。
動画内でチャンネル登録を呼びかける
毎回の動画内で「チャンネル登録をよろしくお願いします！」といった呼びかけを行うと、視聴者のチャンネル登録率が高くなります。
声出しをしないチャンネルであれば、チャンネル登録を呼びかけるテキストや画像を表示させれば良いです。
また、チャンネル登録を呼びかける際には、一緒に高評価やコメントも呼びかけると効果的です。
高評価やコメントが多い動画は、再生回数が伸びやすくなる傾向があります。
動画タイトルに検索されやすいキーワードを含める
動画のタイトルを付ける時は、一般的に検索されているキーワード・検索されやすいキーワードを含めることを意識します。
これにより、動画がYouTubeやGoogleの検索結果に表示されやすくなり、再生回数が伸びる可能性が出てきます。
具体的なやり方としては、タイトルに設定したいキーワードを実際にYouTubeの検索窓に入力してみると、キーワードの検索候補が表示されます。
このキーワードの検索候補をタイトルに含めていきましょう。
また、「猫」や「犬」などの単体キーワードではなく、「猫 ○○」など２語や３語の組み合わせキーワードのほうがライバルが少ないのでお勧めです。
尺が長めの動画を投稿する（推奨は8分以上）
チャンネル登録者数を増やすためのコツではありませんが、長めの動画を投稿したほうがチャンネル全体の再生時間が伸びやすくなります。（＝4,000時間以上の条件をクリアしやすくなります）
最近だと1分以内のショート動画が流行っていますが、1分の動画はどんなに最後まで見てもらえても1分にしかなりません。
それよりも、10分の動画を半分まで見てもらえれば、それだけで「再生時間5分」になります。
なお、長めの動画を投稿する場合、可能な限り8分以上の動画を投稿しておくと、のちのちミッドロール広告・ポストロール広告を設定できるようになります。
- ミッドロール広告・・・動画の再生途中で表示される動画広告のこと。
- ポストロール広告・・・動画の再生後に表示される動画広告のこと。
- 補足・・・これらは8分以上の動画の場合のにみ設定可能です。一つの動画に何度も広告が表示されることになるため、1再生あたりでもらえる広告収入が増えるメリットがあります。
継続的に動画投稿を行う
総再生時間 4,000時間以上・チャンネル登録者数 1,000人以上をクリアするためには、継続的な動画投稿が必須です。
基本的に、数本だけで収益化基準をクリアできることはないと思っておいた方が良いでしょう。
確かに、たった数本の動画で収益化基準をクリアできてしまう人も世の中には存在します。
ただ、これは例外中の例外なので、話題になったり、注目を集めたりするのです。
このため、コツコツと動画投稿を継続していくことがとても重要になってきます。
とはいえ、できるだけ早くチャンネルに広告を表示できるようになって、少しでも早く広告収入をもらえるようになりたい気持ちはよく分かります。
もし、最短・最速でYouTubeから広告収入をもらえるようになりたいのであれば、こちらのYouTube攻略ノウハウも参考にしてみると良いでしょう。
YouTubeチャンネルに表示できる広告の種類
自分のYouTubeチャンネルに表示できる広告には複数の種類があります。これらの広告が視聴者に見られたり、クリックされたりすることで、動画投稿者に広告収入が入ってくる仕組みです。
細かく覚える必要まではないため、概要の説明に留めておきますが、「YouTubeにはどんな広告が存在していて、その広告がどうなると自分に広告収入が入ってくるのか」については、なんとなくでも理解しておくと良いと思います。
インストリーム広告
YouTubeの広告と言えば、インストリーム広告を思い浮かべる人が多いと思います。
動画の再生前に流れる「5秒経過後にスキップできる動画広告」がインストリーム広告です。（場合によってはスキップ不可のインストリーム広告も存在します）
視聴者が広告をクリックするか、30秒以上視聴すると、動画投稿者に広告収益が発生する仕組みになっています。
逆に言うと、5秒でスキップされた場合や、29秒までしか見られなかった場合は収益が発生しません。（この場合は、広告出稿側の企業も広告費がかかりません）
なお、同じ形式で動画再生の途中に表示される広告が「ミッドロール広告」、動画再生後に表示される広告が「ポストロール広告」と呼ばれています。
バンパー広告
6秒以内のスキップ不可の動画広告のことです。
こちらは、動画広告が再生されさえすれば広告収益が発生します。
ただし、インストリーム広告と比較すると、1回再生されるごとの収益は低い傾向があります。
オーバーレイ広告
動画の再生途中に、画面の下からピョコッと飛び出してくる細長いバナー広告がオーバーレイ広告です。
視聴者がバナーをクリックすると、広告収益が発生します。
オーバーレイ広告（バナー広告）に関しては、表示されるだけでは収益が発生せず、視聴者がバナーをクリックして初めて広告収益が発生するのが特徴です。
ディスカバリー広告
パソコン版YouTubeの場合、動画再生ページの右上（関連動画の一番上）に表示されるバナー広告が、ディスカバリー広告です。
スマホアプリの場合は、動画再生画面のすぐ下（関連動画の一番上）に表示されます。（バナーや関連動画と同じ形式として表示されます）
ディスカバリー広告に関しても、視聴者がバナーをクリックすると収益が発生する形です。
ショート動画広告
YouTube Shorts（ショート動画）向けの広告フォーマットもあります。ショートフィード内に自然に挿入される形で広告が表示され、若年層ユーザーへのリーチに効果的です。
最近ではショート動画も流行っているため、広告出稿主も増えてきており、YouTubeでショート動画を投稿して収益を得る人たちも増えてきています。
YouTube広告収入の相場とは？
YouTubeに表示される広告の種類が分かったところで、気になるのはその相場だと思います。広告収入の相場を知ることで、いざYouTubeを始める際に、どのジャンルでYouTubeチャンネルを作成するかも見えてくるでしょう。
YouTubeの広告収入は「CPM」や「RPM」で計算される
YouTubeの広告収入は、主に「CPM」と「RPM」という指標をもとに算出されます。
- CPM（Cost Per Mille）：広告主が支払う金額を1,000回表示あたりで表した指標
- RPM（Revenue Per Mille）：クリエイター側が実際に受け取る収益を1,000回再生あたりで表した指標
一般的なYouTube動画の場合、CPMは1,000再生あたり300〜750円程度が目安とされています。ただし、ジャンルやターゲット層によって大きく異なり、金融・投資系ジャンルでは1,500〜3,000円以上になることもあります。
RPMは、YouTubeとクリエイターの収益分配（通常はYouTube側45%、クリエイター側55%）を考慮した数字です。そのため、RPMはCPMよりもやや低く、1,000再生あたり150〜450円程度が一般的な水準になります。
YouTube広告収入は、単純な再生数だけで決まるわけではありません。視聴者層や動画ジャンル、広告クリック率などによって大きく変動するため、ターゲット設計が非常に重要です。
ジャンルや視聴者属性によって収益は大きく変わる
CPMやRPMは、配信している動画ジャンルによって大きく差が出ます。特に高単価が期待できるジャンルは次のとおりです。
| ジャンル | 平均CPM目安（円） |
|---|---|
| 金融・投資 | 1,500〜3,000 |
| ビジネス・マーケティング | 1,200〜2,250 |
| テクノロジー・ガジェット紹介 | 900〜1,800 |
| 美容・コスメ | 600〜1,200 |
| エンタメ・ゲーム実況 | 300〜750 |
また、ターゲットとする視聴者の地域によっても収益性は変動します。
たとえば、アメリカやカナダ、イギリスなど英語圏向けの動画は広告単価が高く、日本国内向けは若干低めになる傾向があります。
「誰に」「どんなテーマで」動画を届けるかを意識することで、広告収入を最大化することが可能です。
広告単価を左右する要因とは？
同じYouTube動画でも、広告単価は大きく異なります。この違いは、さまざまな要因によって決まっています。ここでは、広告単価に影響を与える代表的な要素について詳しく見ていきましょう。
ジャンルによる違い
配信している動画ジャンルによって、広告単価（CPM）は大きく変動します。たとえば、金融・投資・ビジネス系のコンテンツは、広告主が高い単価を支払いやすい分野です。これは、クレジットカード、保険、不動産、証券などの高単価商材を扱う企業が広告を出稿しているためです。
一方、エンタメ系やゲーム実況などは、視聴者数は多いものの、広告単価は比較的低めになる傾向があります。
高収益を目指すなら、ジャンル選びが重要です
ターゲット視聴者層
広告単価は、動画を視聴するユーザー層によっても大きく影響を受けます。一般的に、購買力の高い層（例：30代〜50代の社会人、経営者層など）をターゲットにしている場合、広告単価が上がりやすい傾向があります。
逆に、10代〜20代前半など、購買力が比較的低い層をターゲットにした場合、広告単価はやや低めになることが多いです。
「誰に向けた動画か？」を意識することで収益が変わるという点は、ぜひ押さえておきましょう。
視聴地域（国・地域）
広告単価は、視聴者がどの国・地域にいるかによっても大きく変わります。たとえば、アメリカ、カナダ、イギリスなど英語圏の先進国では、広告主の競争が激しく、CPMも高水準です。
一方、発展途上国や広告市場が小さい地域では、CPMが低くなる傾向があります。日本市場は、世界的に見れば中程度〜やや高めの水準ですが、英語圏市場と比較すると若干低い傾向があります。
国内だけでなく、グローバル視聴者を意識する戦略も収益アップに有効です。
季節・時期要因
実は、広告単価は年間を通して一定ではありません。特に、年末年始や大型イベントシーズン（例：ブラックフライデー、クリスマスなど）には、広告主の出稿量が増えるため、CPMも大きく上昇します。
逆に、年始直後や広告予算が消化されたあとの時期（1〜2月など）は、広告単価が一時的に下がる傾向があります。
季節ごとの広告出稿タイミングに合わせた動画戦略が重要です。
広告収益が下がる原因とは？
YouTubeチャンネルの運営を続けていくと、順調に伸びていたYouTubeの広告収益がある時期を境に急激に下がってしまうことがあります。私も何度も経験しています。これは単なる偶然ではなく、いくつかの明確な要因が関係しています。ここでは、広告収益が低下する代表的な原因を解説します。
広告出稿主の予算縮小
広告収益が下がる最も一般的な要因のひとつが、広告出稿側の予算縮小です。特に、年度末や年初など、企業の広告予算が調整されるタイミングでは、広告出稿量が一時的に減少することがあります。
また、景気後退や業界全体の不況により、企業が広告費を削減するケースも少なくありません。
広告出稿量が減ると、1クリックあたり・1表示あたりの単価（CPM）が全体的に下がる傾向があります
動画の視聴維持率低下
広告単価は、単に再生回数だけでなく、動画の「視聴維持率」にも大きく影響を受けます。視聴者が動画を途中で離脱する割合が高くなると、YouTubeのアルゴリズム上、広告の表示頻度や広告単価が下がることがあります。
特に、最初の30秒以内に離脱される動画は広告効果が低いと見なされ、収益性が悪化しやすくなります。動画の再生回数を伸ばすためにも、広告単価を下げないためにも動画の最初の30秒は特に注力して動画を制作するようにしましょう。
冒頭の引き込み力や、最後まで飽きさせない構成が重要な収益対策となります。
チャンネルジャンルの広告市場変動
動画ジャンルごとに、広告市場の需要には波があります。例えば、金融系や不動産系ジャンルでは、年度末に広告出稿が活発になりますが、閑散期には出稿量が激減し、単価も下がりがちです。
ジャンル特有のトレンド・シーズナリティを理解しておかないと、「急に広告収益が激減した」という事態に戸惑うことになりかねません。逆に言うと、この辺りのトレンドを正しく把握しておけば、一時的な広告収益の減少に焦らずに済みます。
チャンネルテーマに合った「年間の広告サイクル」を意識しておくことが重要です。
規約違反・広告制限
YouTubeは、広告主に安心して広告を出してもらうため、コンテンツの健全性を非常に重視しています。動画内で暴力表現、過激な発言、不適切なテーマ（例：差別・薬物など）に該当すると、自動的に「広告制限」や「収益化停止」措置が取られることがあります。
また、最近ではアルゴリズムによる自動判定も厳格化しており、意図しない表現でも制限対象になる場合があるので注意が必要です。
広告収益の安定化には、ガイドラインに沿った健全な動画運営が不可欠です。
広告収入以外の4つの収益発生方法と仕組み
YouTubeから収入を得る代表的な仕組みは、ここまでご説明してきた「YouTubeの広告収入」です。この広告収入の仕組みは、「アドセンス広告」や「YouTubeアドセンス」と呼ばれています。
一方で、広告収入以外にもYouTubeには収入を発生させる仕組みが存在していますので、下記にてそれぞれの収益発生方法と、その仕組みを解説していきます。
YouTubeプレミアムからの収益
視聴者向けの月額有料サービスである「YouTubeプレミアム（YouTube Premium）」からの収益発生は、通常の広告収入とほぼ同じ仕組みです。
YouTubeプレミアム会員があなたの動画を視聴した場合、その視聴回数に応じてYouTubeから収益が支払われます。
仕組みとしては、視聴者が支払ったYouTubeプレミアム会員費用の一部を、YouTubeがそれぞれのチャンネルの視聴回数に応じて再分配している形です。
こちらは広告収入と同様に、再生回数を伸ばしていけば、それに正比例して収益が発生していきます。
チャンネルメンバーシップ
YouTubeのチャンネルメンバーシップ機能を使うと、自分のチャンネルを有料で応援してくれるファンをメンバー化できます。
チャンネル運営者が設定した月額料金（90～6,000円まで設定可能）を支払ってくれるメンバーに対して、メンバー限定動画の公開や特典提供ができる仕組みです。
チャンネルメンバーシップに関しては、視聴者が支払ってくれている月額料金のうちYouTubeの手数料として30％が引かれ、残りが動画配信者の収益になります。
スーパーチャット・スーパーステッカー
YouTubeでライブ配信やプレミア公開を行うと、いわゆる「投げ銭」機能を利用できます。
YouTubeの投げ銭機能が、「スーパーチャット」または「スーパーステッカー」です。
こちらもチャンネルメンバーシップと同様に、YouTubeの手数料30％が差し引かれた分が、動画配信者の収益となります。
企業案件（少し例外）
企業案件は、YouTubeの機能を使った収益の仕組みではないため、少し例外的な収益の発生方法です。
YouTubeチャンネルの登録者が増えて、コンスタントに公開した動画の再生回数が大きくなってくると、「企業案件・PR案件」と呼ばれるような依頼が来ることがあります。
企業側から「この商品・サービスを紹介する動画を制作してチャンネルで公開してくれたら、報酬として○○万円をお支払いします」といった形式で依頼を受けるものです。
通常の広告収入の仕組みでは「企業 → YouTube → 動画投稿者」というお金の流れになりますが、企業案件の場合は「企業 → 動画投稿者」に直接お金が支払われます。
「動画1本に対していくら」といった形式になるため、一度にもらえる収益としては大きくなる可能性が高いですが、その企業のために専用の動画を制作する必要が出てきます。
また、チャンネル登録者数が相当多くないと、1本の動画公開でもらえる報酬は低くなりがちです。（企業案件の相場は「チャンネル登録者数 × 1～3円程度」と言われています）
2024年以降のYouTube広告収入に関する最新動向
YouTubeの収益化を取り巻く環境は、年々変化を続けています。
特に2024年以降、YouTubeは新たな施策を次々と打ち出しており、広告収入の仕組みも一部アップデートされています。ここでは、押さえておきたい最新のトピックについて解説します。
YouTubeショート動画の収益化強化
従来、ショート動画（60秒以内）には広告収益が発生しづらいとされていましたが、2023年2月から正式に収益化がスタートしました。さらに2024年に入り、ショート動画の収益分配ルールが改善され、ショート向け広告収益がよりクリエイターに還元されやすくなっています。
ショート動画でも再生数を稼げば、着実に広告収益を得られる時代になりました。特に初心者クリエイターにとってチャンスが広がっています。
収益化条件の細かな変更
2025年現在、YouTubeパートナープログラム（YPP）への参加条件にも一部変更が加えられています。
- 従来：チャンネル登録者数1,000人 ＋ 総再生時間4,000時間以上
- 現在：条件に加えて「ショート動画の視聴回数（直近90日間で1,000万回）」でも一部収益化申請が可能
これにより、長尺動画だけでなくショート動画を中心にチャンネルを伸ばす戦略でも、収益化達成が可能になりました。
ショート動画を活用することで、これまでよりスピーディーに収益化に到達できる可能性が広がっています。
AI生成コンテンツに対するガイドライン強化
生成AI（ChatGPTなど）を活用した動画コンテンツが急増したことを受け、YouTubeではAI生成コンテンツに関するガイドラインが強化されています。AIツールを使用して制作した動画については、視聴者への透明性確保のため、明示的な表記や説明が求められるケースがあります。
違反した場合、収益化の制限や動画削除などのペナルティを受けるリスクもあるため、注意が必要です。
AIを活用する場合でも、自作コンテンツとのバランスや透明性を重視する運営が求められます。
YouTube収益の多様化とは？
YouTubeでの収益化は、広告収入だけに限りません。近年は、クリエイターが収益を得る手段が多様化しており、それぞれを組み合わせることで、より安定した収益基盤を築くことが可能になっています。ここでは、代表的なYouTube広告収入以外の収益化手段を紹介します。
スーパーチャット・スーパーサンクス
ライブ配信中に視聴者が直接支援できる「スーパーチャット」や、公開動画に対して感謝の気持ちを送る「スーパーサンクス」は、広告収入とは別の直接的な収益源となります。特に、リアルタイムでファンとのコミュニケーションを取るライブ配信では、スーパーチャットによる高額支援が期待できるケースもあります。
熱量の高いファンを持つクリエイターほど、スーパーチャット収益を大きく伸ばしやすい傾向があります。
チャンネルメンバーシップ
一定額の月額料金を支払ったファンが、限定コンテンツや特典にアクセスできる仕組みが「チャンネルメンバーシップ」です。メンバー向けに限定ライブ、特別なバッジ・絵文字、非公開動画などを提供することで、安定的な継続収益を見込むことができます。
広告収益に左右されず、固定収益を積み上げられる点が大きなメリットです。
企業案件・タイアップ動画
特定の企業やブランドから依頼を受けて、自社製品やサービスを紹介する「企業案件」も、近年非常に重要な収益源となっています。フォロワー数やチャンネルの影響力に応じて、1本あたり数万円〜数百万円の報酬が発生する場合もあります。
案件動画を受ける際は、ステルスマーケティングにならないよう「提供」表示などのルール遵守が必要です。
グッズ販売・外部連携サービス
チャンネル登録者数が一定以上になると、YouTubeと連携して公式グッズを販売できる機能も利用可能になります。また、自社ECサイトや外部プラットフォーム（BASE、Shopifyなど）と連携して、オリジナル商品を販売するケースも増えています。
グッズ販売はファンとの絆を深めるだけでなく、収益源の多角化にもつながります。
まとめ：まず初心者は広告収入から始めるのがおすすめ！
この記事では、YouTubeの代表的な収入モデルである広告収入の仕組みから、具体的に広告収入をもらうための条件やコツについて解説してきました。
YouTubeには広告収入以外にも、チャンネルメンバーシップ、スーパーチャット、スーパーステッカーなど、収入が発生する仕組みは存在していますが、まずは広告収入で収益得ることから始めるのをお勧めします。
なぜなら、広告収入を得る方法がもっとも手軽で、稼げる可能性も高いからです。
また、広告収入を発生させられるようなチャンネル規模にならないと、チャンネルメンバーシップや投げ銭で稼ぐことは現実に難しいです。
さらに、広告収入を得るための条件である「4,000時間以上＆1,000人以上」をクリアできるように努力する過程で、YouTubeで再生回数を伸ばすためのスキルも上がってきます。
結果的に、広告収入で稼げるようになれば、その他の収益発生方法でも稼げるようになっていきます。
もし、１日でも早く広告収入が得られるように、あなたのYouTubeチャンネルを成長させたい場合は、下記の無料メール講座で解説している「YouTube攻略ノウハウ」を使ってみると効果的です。
実際、このノウハウをきっかけに、YouTubeチャンネルで毎月何十万円もの広告収入をもらえるようになった人が多くいらっしゃいます。
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