食べログが最近、開始したサービスで
「グルメ著名人」というのものがあります。
これは、簡単に言うと、
「食べログ側が認定した著名人の口コミも積極的に掲載していく」
というサービスです。
ツイッターにおける公式アカウントのようなものです。
要は、
「著名人の○○さんがお勧めするラーメン屋さんに行ける」
とか、
「憧れの○○さんがこの前、行ってた焼肉屋さんに行ってみよう」
といった使い方ができます。
で、これは、まさに世の中の人が「単なる情報」ではなく、
「○○さんが発信する情報」を求めている事を示しています。
今までは、匿名の口コミという玉石混淆の情報から、
自分自身で、それらの情報を判断していたわけです。
ただ、情報が溢れかえっている世の中では、
それらの情報を判断するのを面倒だと感じる人もいます。
そういう人にとっては、
「信頼できる○○さん」の口コミを見ることで、
情報の良し悪しを判断する手間が削減できるというわけです。
こういった形で、最近は、
誰かのフィルターを通した情報や商品を提供していく
というサービスがより一層、増えてきています。
この流れにおいて重要なのは、
特に、第一人者でなくても、発信者になれるという点です。
先ほどのグルメ著名人で言えば、
食べログ側から認定された方の中には、
フードジャーナリストなど専門家の方もいます。
一方で、モデルやアーティストなど、
食の専門家ではない方もいます。
ただ、ファンからすれば、
好きなモデルや憧れのアーティストがお勧めしているお店を知ることができ、
実際に行けるわけなので、価値あるサービスだと言えます。
ということで、
今の世の中では、情報に対して
独自のフィルターを通して発信できる人間が求められています。
そして、世の中の人が欲しがっているのは、
単なる情報ではなく、
「情報 + 独自の解釈」ということです。