2020年の初めから、YouTubeが「子供向けコンテンツ」と判断した動画には広告が表示されにくくなりました。
実際には、動画内容が「子供向けコンテンツ」ではなかったとしても、YouTubeの判断で勝手に「子供向けコンテンツ」だと判断されてしまい、広告収入が減ってしまうケースも多々あります。
この記事を読めば、あなたのYouTubeチャンネルの動画が「子供向けコンテンツ」と判断されてしまった場合の正しい対処法が分かります。
YouTube動画が「子供向け」として広告表示が制限されると収益が下がる
2020年初めからYouTubeに投稿した動画が「子供向けコンテンツ」と判断された場合、パーソナライズド広告が表示されなくなりました。
視聴者の属性にマッチした広告のことで、例えば30代の男性視聴者には、そのユーザー層が反応するであろう広告が表示されるものです。
詳細は重要ではないので簡単にご説明しますが、YouTubeが米国連邦取引委員会から「子供のプライバシーをきちんと守りなさい!」とお叱りを受けた結果、YouTubeは「子供向けの動画はプライバシーを重視して、パーソナライズド広告を表示させません」という方針に切り替えました。
結果的に、子供向けコンテンツでは表示される広告の数が減ることになり、1再生あたりの得られる収益が下がってしまうことになりました。
広告表示の制限解除についてはYouTube動画の中身によって対処法が異なる
YouTubeはAI(自動システム)で動画が「子供向けコンテンツか、子供向けコンテンツではないか」を判断しています。
もし、AIにあなたの動画が「子供向けである」と判断されてしまった場合は、実際のコンテンツの中身によって対処が異なってきます。
本当に子供向けコンテンツを投稿している場合
あなたが投稿している動画が本当に子どもを対象としている動画であった場合、YouTubeの判断に従ったほうが良いです。
要は、正しく「このコンテンツは子供向けの動画です」と申告すべきです。(実際の申告手順は後ほど解説します)
本当は子供向け動画であるにもかかわらず、虚偽の申告を行って「子供向けコンテンツではありません」と申告してしまった場合、再度、広告の制限がかかってしまったり、最悪の場合、YouTubeチャンネルの停止措置などもあり得るかもしれません。
この点について、私自身YouTubeのサポートに聞いてみたのですが、「虚偽の申告を行った場合、明確にどのような措置が取られるのか」は教えてもらえませんでした。
いずれにしても、事実と異なる申告を行っても誰のためにもならないので、本当に子供向けコンテンツを投稿している場合は、事実を申告しましょう。
子供向けではないコンテンツを投稿している場合
本当に子供向けのコンテンツではない動画を投稿しているのにもかかわらず、YouTubeから「子供向け」と自動判定されてしまうケースは多々あります。
この場合は、しっかりと「子供向けではない」と申告を行わないと、広告表示が制限され、広告収益が下がってしまいますので、正しく対処したほうが良いです。
「子供向けコンテンツ」の設定を解除する方法を画像付きで分かりやすく解説!
ここからは具体的に「子供向けコンテンツ」の設定を変更・解除する方法について実際の操作画面のキャプチャを交えて解説していきます。
【チャンネル全体で設定】
→ チャンネル内の動画がすべて「子供向け or 子供向けではない」場合は全体で設定します
【個別の動画ごとに設定】
→ 動画ごとに「子供向け or 子供向けではない」が異なる場合は、動画ごとに設定します
それぞれ詳しく解説していきます。
チャンネル全体の視聴者設定を行う手順
YouTubeのシステムから間違って「子供向けのコンテンツ」と判断されてしまっている場合は、チャンネル全体で設定を行い、制限を解除します。
下の画像は、私が運営しているあるYouTubeチャンネルで、間違って「子供向けコンテンツ」と判断されてしまっているものです。
動画の一覧を見てみると、「制限」の項目が「子供向けに設定」と表示されており、「収益化」も「例外」と出ています。また、子供向け動画はコメント欄も使用不可になるため、コメント数もすべてゼロの表示になっています。
今回はこのチャンネルの広告制限を解除していきます。
「制限」とは何か?について、補足説明が表示されています。
まず、YouTubeチャンネルにログインしたら右上のアイコンをクリックして表示されるメニューから【YouTube Studio】をクリックします。
YouTube Studio内の左メニューから【設定】をクリックします。
設定画面が表示されたら、【チャンネル】を選択します。
チャンネルに関する設定画面の中にある【詳細設定】を選択します。
詳細設定の中に、視聴者に関する選択肢が表示されるので、正しい項目を選択します。
デフォルトの設定では【動画ごとに視聴者の設定を確認します。】が選択されています。この場合、YouTubeが動画ごとに「子供向けか、子供向けではないか」をシステムで自動判定します。
YouTubeの誤判定により、あなたの動画が間違って「子供向け」と判定されてしまっている場合は【いいえ、このチャンネルを「子ども向けではない」として設定します。子ども向けコンテンツをアップロードすることはありません。】を選択して、【保存】をクリックします。
これでYouTubeに対して「このチャンネルは子供向けの動画を投稿しているチャンネルではありません」と申請できた形になるので、しばらく時間がたてば制限が解除されます。
動画個別で視聴者設定を行う手順
チャンネルによっては、子供向けの動画と子供向けではない動画が混ざっているチャンネルもあるかもしれません。
そういった場合は、動画ごとに視聴者設定を行っていきます。
動画の一覧画面で、視聴者の設定を変更したい動画にチェックを入れて、【編集▼】をクリックします。なお、複数の動画にチェックを入れて一気に設定変更を行うことも可能です。
編集メニューで表示される【視聴者】をクリックします。
「この動画は子ども向けですか?」という設定が表示されるので、動画内容に従って選択します。
「この動画は子ども向けですか?」の下にある「動画を成人の視聴者のみに制限しますか?」に対しても、正しく選択を行い、【動画を更新】をクリックします。
動画ごとの視聴者の年齢の設定は一度しか設定できない仕様になっているらしく、確認画面が表示されます。問題がなければ【この操作の結果について理解しています】にチェックを入れて、【動画を更新】をクリックします。
上記の手順を行うことで、視聴者の年齢設定を行った動画に関しては、制限が解除されたり、逆に制限がかかったりします。
広告表示の制限が解除された実際の画面
私のチャンネルの場合、子供向けではない動画を投稿しているのにもかかわらず、8割くらいの動画が「子供向け」と判断されてしまっていたので、チャンネル全体で視聴者の設定を行いました。
それまではYouTubeのシステムが自動で「子供向けに設定」と制限をかけていたのですが…
設定を変更してから10分くらいで、すべて制限が解除されました。「収益化」の項目に関しても「オン」という普通の表示になっていますし、「コメント」もゼロではなく、きちんと表示されるようになりました。
いま子供向けコンテンツをYouTubeへ投稿している人は今後どうするべきか?
繰り返しになりますが、上記の手順で「子供向けの動画ではありません」と申請を行うのは、本当に子供向けの動画ではない場合だけです。
ご自身の認識として、チャンネル内の動画が子供向けの動画である場合は、正しく申請を行う必要があります。
いま現在、子供向けのコンテンツを投稿している(これから投稿しようと思っている)場合は、以下の3つの方向性での対処をお勧めします。
【登録者数が数万人以上で収益が十分に出ている場合】
→ 収益が減っても、ある程度の収益が確保できているのであれば、継続して動画投稿を行っていくのが良いと思います。中長期的にはYouTubeが子供向けコンテンツに対して別の形で収益を得られる方法を用意してくれる可能性もあります。
【登録者数が0~数千くらいであまり収益が出ていない場合】
→ 一旦、チャンネルの更新をお休みして、別のYouTubeチャンネルの運営に切り替えるのがお勧めです。再度、子供向けチャンネルの収益が回復してきたら、動画投稿を再開させるのが良いでしょう。
【これから子供向けチャンネルを作ろうと思っていた場合】
→ 今の状況では、初心者の方が今から子供向けのチャンネルを作るのはあまりお勧めできません。別のジャンルを考えてみましょう。
上記の通り、子供向けの動画に関しては少し厳しい状況になっています。
このため、基本的には「子供向けではない」ときちんと認識してもらえる別ジャンルのチャンネルを作っていくことをお勧めします。
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